先週はビットコインもアルトコインも非常にポジティブなニュースばかりだった。
連日のビットコインの急騰の影響で、仮想通貨市場の時価総額が1兆ドル(104兆円)を突破し、主要アルトコインのライトコインやイーサリアムなども価格を上昇させている。
さらに、先々週まで価格を大幅に下落させていたリップルも回復してきているようだ。
今回のアルトコインニュースでは、これらの出来事の詳細や今後の推移を各ニュースから考察していこうと思う。
仮想通貨全体が盛り上がっている今、どういった動きがあるのかこの記事で参考になる部分があれば幸いだ。
トピック:仮想通貨の時価総額が100兆円突破
仮想通貨の時価総額が100兆円を超えた。
TradingViewのデータによると、仮想通貨の時価総額は2017年終盤に記録した78兆円を大きく上回ったそうだ。
ビットコインは、仮想通貨全体の約7割を占めており、100兆円を突破したのは今回のバブルの影響が大きいと考えられる。
一部の機関投資家がビットコイン市場に次々と参入していく中、アルトコインにも関心をよせているそうだ。
今後とも、ビットコインに限らずアルトコインにも注目していく必要がある。
トピック:リップルが急反発。時価総額4位奪還
SECのリップル社に対する提訴を受け、一部の取引所ではリップル取引の一時停止を発表。
その影響でリップル価格は暴落していたのだが、先週7日24%超の上昇をするなど価格は安値から大幅に回復してきているようだ。
この大幅回復の要因はアジアトレーダーの押し目買いが相次いだことだと考えられている。
実際にリップルの出来高データを見てみると、韓国ウォンとのペアが7日に大幅に伸びていたことがわかった。
SECの影響はアジアにそれほどなく、日本の仮想通貨取引所でもリップルの取引は通常通り継続しているそうで、Block72のパートナーSinhae Lee氏によると韓国などのアジアのトレーダーたちはSECの動きをそれほど気にしておらず、むしろ安値となったリップルは魅力的だと語っている。
一時はどうなるかと思ったリップルだったが、とりあえずは立て直したようにみえた。とはいえ、訴訟問題が解決するまでは安心できないのでこれから随時チェックしていく必要がありそうだ。
トピック:今年のイーサリアムは2017年のビットコインのようになる?
イーサリアムの価格が2021年で既に60%超の大幅上昇をしているのにもかかわらず、今年の強気相場はまだ始まったばかりだと一部の著名人が主張しているそうだ。
著名投資家のラウル・パル氏はイーサリアムをテクニカル的に分析したところ、イーサリアムとビットコイン、それぞれのブロックチェーン上におけるアクティブウォレット数と価格を比べると同じ動きをたどっていると指摘した。
同氏は今後もイーサリアムがビットコインと同様の値動きをした場合、現在の上昇トレンドで200万円まで到達する可能性があるとも予想しているそうだ。
ビットコインとイーサリアムは時価総額ランキング1位、2位(USDTを除く)の仮想通貨だが、イーサリアムの時価総額の上昇率はビットコインを上回っている。このことから、近い将来に立場が逆転する可能性もあるかもしれない。
ただし、現在イーサリアムのガス代(移動費)が超高騰している点にも注意したい。現在ガス代は1万円前後の空前の高騰が起きている。イーサリアムを移動する際には十分な注意が必要だ。
先週のまとめと今後の考察
先週は、リップルの回復など、アルトコイン全体にポジティブなニュースが多かった。ただし、リップルは訴訟問題の関係により、購入することができる場所が限られている点に注意。ビットコインが歴史的な上昇を続けていることもあって仮想通貨市場全体が盛り上がっている今は、従来以上に細かな出来事に敏感になっていく必要があると感じる。