イーサリアムはPoWからPoSへ!Margeアプデ終了後の動向とPoS証券該当の可能性

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15日にイーサリアムの大型アップデートMargeを終えて、無事PoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)への移行が終了した。Margeまで大きな注目を集めていたイーサリアムだったが、その後の様子はどうなのか。

今回は、イーサリアムアップデートの振り返りを中心に、他2つのトピックをお伝えしていく。

トピック:Marge完了でPoSに、イーサリアムの電力消費とハードフォーク

イーサリアムは15日、予定されていた大型アップデートMargeを無事に完了し、コンセンサスアルゴリズムがPoSへと変更された。

アップデート以前のPoWは、取引情報を記録するために新しいブロックを生成し、承認する際にマイニングと呼ばれる採掘作業を必要としていた。この作業を行うためには、コンピュータによる複雑な計算処理が必要となり、その際に消費される電力が膨大であることが環境負荷を与えるとして、問題視されていた。

イーサリアムは今回のアップデートで、この問題を脱し従来の消費電力の約99%をカットできる見込みだという。少なくともビットコインより、クリーンな仮想通貨となったと言える。

Marge以前から大きな話題になっていた部分は、他にもある。それは、ハードフォークと呼ばれるチェーンの分岐についてだ。

今回イーサリアムは、Marge後に残っていたチェーンを分岐することで、PoW版イーサリアムも継続する形を取ることとなった。なぜなら、元々PoW版イーサリアムでマイニングを行っていたマイナーたちにとっては、マイニング不要となるPoSでは収益を上げられないからだ。

このため、行き場を失ってしまうマイナーたちによって、PoW版イーサリアムは分岐され、PoS版イーサリアムのアップデートが行われなかったことになっているチェーンを誕生させた。

これに伴い、PoW版イーサリアムでは、通貨としてETHPoWが誕生。各大手取引所では、15日時点からエアドロップや取引がスタートする形となった。

ETHは現在、18万円台。Marge後は下落を続けている。今後のイーサリアムの動向にも注目が集まるだろう。

トピック: PoSが証券該当の可能性について示唆、米SEC

米SEC(米証券取引委員会)の委員長を務めるゲーリー・ゲンスラー委員長は、PoSをコンセンサスアルゴリズムとして採用する仮想通貨に対し、証券に該当する可能性があるとの考えを示唆した。

証券に該当する場合、証券法の対象となるためSECno管理下に置かれることとなる。このように、SECの下でPoSを採用する仮想通貨を規制することを正当化した形だ。
このニュースが飛び込んだのは、ちょうどMargeが無事に終了した15日中だ。イーサリアムがPoSに移行したタイミングでの発言により、多くのユーザーの間で困惑が広がると共に注目を集めた。

逮捕状の発行と指名手配へ、テラ(LUNA)創業者

韓国の裁判所は、テラ(LUNA)の開発を行うTerraform Labsの創業者、Do Kwon氏と他数名に対して逮捕状を発行。同氏は、現在シンガポールに滞在しているとのことで、国際指名手配とパスポート無効化も順次行っていく予定だ。

今回発行された逮捕状の容疑は、資本市場法違反。同氏らは、LUNAが暴落した時、詐欺と思われるような不正取引を行った疑いがかけられている。

先週のまとめと今後の見通しの考察

イーサリアムの大型アップデートMargeが終了し、従来消費電力の大幅削減が見込まれている。ユーザーたちにとって、Margeは期待の高いアップデートだったが、蓋を開けてみると思ったほど市場は盛り上がらなかったという感覚だろう。

ETHはもちろんのこと、ハードフォークによって誕生したETHPoWなどの今後の動向を追いつつ、イーサリアムの盛り返しを願うばかりだ。

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