イーサリアムが今週に再び400ドルを超えた。
現在、イーサリアムはさまざまな要因から価格上昇を続けており、今後もある程度この傾向は続くとされている。しかし、ここまで上昇すると今後を不安に感じる弱気派も出てくるため、今回は直近の上昇要因の再整理と不安要素についてまとめていきたい。
イーサリアムの価格上昇要因
イーサリアムの価格上昇を後押ししているのは、ETH2.0とDeFiである。ETH2.0はブロックチェーンのアルゴリズムがPoSに移行することについて期待されているため、大きな注目を集めている。
DeFiに関しては、分散型金融として現在かなりの額の資産がロックされている。先週の時点でロックされた金額は約390億円。その中で、最も多い預入先がwBTCなのだ。wBTCを使うことでイーサリアム上でビットコインが利用でき、数多くの選択肢を得られるため人気の預入先となっている。
wBTCが人気ということはつまりwBTCを扱えるイーサリアムブロックチェーンに資産が流入することが必然であり、それにより価格も上昇するということだ。
以上の2つのことが要因でイーサリアムはここまで急上昇をしてきており、この勢いはまだしばらく続いていく可能性が高い。
イーサリアム価格下落の懸念材料
今週の8月24日にレジスタンスラインを超える動きにならなかったため、多くの投資家が利益確定の動きに入り価格が一時的に大きく下落をした。
その際に400ドルを切ったのだが、翌日に再び400ドルを超えている。これは強気派が買いに入り価格の調整をしたことが想像できる。400ドルを超えたあとも上昇を続けているため、まだまだ下降トレンドではなく上昇が続く可能性が高い。
しかし今後、不安要素となってくるのはガス代の調整である。現在イーサリアムのガス代(取引手数料)は高騰を続けており、問題視されている。というのも、この高騰の原因はDeFi市場の急成長と、そのなかで起きている詐欺のようなプロジェクトとされているからだ。できたばかりのシステムでは問題が起きるものだが、このガス代の新しい体系が整理された場合、既存の状態で得られる利益が得られなくなるなど、イーサリアムの価格が冷え込む可能性もある。
まとめると、現在事実ベースでは強気派の動きが勝っていて今後また価格が上昇していくことが予想される。加えて、DeFiなどにさらに資産が入ってくるようになるとその動きは加速していく。
不安要素としてはイーサリアムのガス代の急騰があり、仮にこのガス代に調整が入ったとしたら勢いにストップが入り再びトレンドが変わる可能性もある。