ビットコイン大暴落を受け、イーサリアムでは-60%のフラッシュクラッシュも記録した。全面安ではあるものの、アルトコイン界では日本円のステーブルコイン(GYEN)発行をはじめ様々な動きがあった。普及が高まるアルトコインの最新ニュースを紹介していくので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
トピック: liquid Globalが日本円のステーブルコイン(GYEN)を発行
仮想通貨取引所のliquid Globalが日本円のステーブルコイン(GYEN)を発行、かつ上場すると発表した。GYENはGMOが開発・発行した世界初の日本円ステーブルコインである。
ステーブルコインとは、価格変動が少ない仮想通貨のひとつだ。仮想通貨というと、値動きが激しいのが魅力ではあるものの、やはりそれが裏目にでてしまうリスクを抱えている。
しかしステーブルコインは、基本的に法定通貨と連動しているため価格変動が起こりにくいという仕組みだ。そのためリスクヘッジの資産としても利用可能であり、安定資産での利用に向いている。
今回のGYEN発行では、米ドル兼ステーブルコインのZUSDも取り扱いを始めるとのこと。GYENとZUSDなどのステーブルコインを利用することで、FX取引も可能になる。
また、liquidは発表の中で、GYENの長期的な利用例として下記のものを挙げている。
・クロスボーダー決済:円ベース経済のグローバルな支払い・送金ソリューション
・国内送金:法定通貨裏付けのために信頼できる交換媒体へ
・ユーティリティ取引:P2P取引に使用可能
個人的に注目しているステーブルコインの一つでもある。今後さまざまな取引所などでどれだけ普及するかが今後のポイントとなる。
トピック: ADA(カルダノ)アップデート控えて暴騰
カルダノが、日本時間3月2日の大型アップデートを控えて暴騰している。
Maryアップデートにより、カルダノはスマートコントラクトやDappsができるようになる。もしアップデートが成功した暁には、(少し意味合いは異なるが)ただのトークンではなく、イーサリアムのようなプラットフォームトークンになることができるため、大きな注目を集めている。
また、このMaryアップデートでカルダノのブロックチェーンを用いたトークンを発行することが可能になる。これによって、DeFiやノンファンジブルトークン、ステーブルコインといった様々なサービスを展開することも可能になり、カルダノの可能性に期待が高まっている。
トピック: Google、仮想通貨を金融資産として認識したか?
Google上で金融ニュースや株価などを閲覧できる「Google Finance」に、仮想通貨の価格が追加された。追加されたのはビットコインやビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインの4銘柄だ。
Googleを運営するアルファベット社はYouTubeも運営している。これまでYouTubeでは、仮想通貨に関するニュースや情報を発信するようなコンテンツは規制するなど、批判もあった。
しかし今回仮想通貨をGoogle Financeに追加したことで、Googleは仮想通貨を金融資産と認識したととらえることができる。仮想通貨には、多くの機関投資家や企業の参入が増加しており、急速に普及が進んでいる。
「目」が集まるものを取り扱うのがGoogle。注目度がマジョリティを占めたということかもしれない。
まとめ:1週間の動き、長期トレンド交えた今後の展望
ビットコインの暴落により、アルトコインも影響を受けた週となった。しかしながら、初の日本円のステーブルコインGYENの発行やGoogle Financeの仮想通貨の追加など、アルトコインの広がりを見せる動きも多かった。3月にはカルダノのMaryアップデートも控えており、今後もどれだけ普及していくか見どころである。