重い爪痕を残したテラとFTXショック、Ardana Labsがステーブルコインの開発停止へ

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FTXショックの傷が癒えない仮想通貨市場。

大きな事件の後には、残された者たちの奮闘が輝いて見える。

今回は、FTXショック以前に起きた大事件LUNA(テラ)ショックの余波を受けていると推測されるArdana Labsのステーブルコイン開発停止のニュースと、他2点についてお伝えしていく。

トピック:Ardana LabsがステーブルコインdUSDの開発停止

Ardana Labsは24日、ADA(カルダノ)基盤のステーブルコインであるdUSDの開発停止を発表した。

計画当初より資金繰りが悪化し、開発が進められない状況が停止理由だとされている。

今年1月時点で、dUSDと同コインの交換や貯蓄などを行なえる分散型取引所「Danaswap」のコードが完成したことが発表されていた。その後、現在に至るまでリリースのアナウンスがない状態となっていた。

当初Ardana Labsは、Three Arroes Capitalが主導する資金調達ラウンドによって約14億円の資金調達に成功していた。

ご存じの通りThree Arroes Capitalは、FTX破綻前に起きた未曽有の事件LUNA(テラ)ショックによって破綻している。詳細は不明だが、こうした状況も資金繰りの悪化に影響を与えていると水そっくされている。

トピック:イーサリアムレイヤー2手数料を大幅削減、「EIP-4844」の実装へ合意

24日、イーサリアムのレイヤー2手数料を大幅に削減できる「EIP-4844」について、実装への合意がなされた。

同提案は、2022年3月時点でイーサリアム共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏によって提案された。今回実装が合意に至ったことで、テストを経て2023年中にメインネットへ実装される可能性が高くなる。

「EIP-4844」が実装されると、イーサリアムが抱えるガス代高騰問題の解消につながる。

理論上、レイヤー2の手数料を最大100分の1にまで抑えることが可能となっており、期待の声も高い。

トピック:FTX関連資産を差し押さえへ、MASAK(トルコ金融犯罪調査委員会)

MASAK(トルコ金融犯罪調査委員会)は23日、破綻した仮想通貨取引所FTXや関連会社の責任者だったSam Bankman-Fried(サム バンクマンフリード)氏の資産を差し押さえたことを発表した。

MASAKは事件発生後、FTXに関係する人物や企業を調査していた。

今回の資産差し押さえにともなって、今回のFTX破綻に至るまでの経緯には怪しい点があると指摘している。調査の結果を受けて「犯罪の疑いが強まった」とのことで、今回の差し押さえはマネーロンダリングの罪(疑い)を根拠に行われている。

FTX破綻について真相を明らかにし、顧客への対応がどうなるのか年内に明らかにして欲しいところである。なおFTXの日本法人は、現在停止されている顧客の出金を年内に再開させたいとの旨を発表している。

先週のまとめと今後の見通しの考察

仮想通貨を取り巻く大きな事件は、各方々に爪痕を残した。

残された健全な組織とユーザーが事態の収束のために動き続けている。未曾有の暴落で市場に大混乱をもたらした「LUNA(テラ)ショック」と顧客の資産出金停止で阿鼻叫喚の図を作った「FTXショック」は、どちらも仮想通貨史上に残る大事件となった。

今後これらは教訓となって生かされ、バイナンスの取り組みにあるように、より安全かつ透明性の高いものへと変わっていく必要がある。

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