訴訟を受けてリップルコインの価格がやはり急落した。それに伴ってか、他のアルトコインの伸びもあまりよろしくない状況が続いている。
そんななかでも、イーサリアムに限ってはビットコインと同じように大きく上昇を続けている。
なぜイーサリアムのみが上昇を続けているのか。他の通貨の状況はどうか。それぞれ詳しく見ていこう。
トピック:イーサリアムのステーキング総額が10億ドルを突破
イーサリアム2.0のステーキング総額が10億ドルを突破している。ステーキングとは、シンプルに言うと「ホールドしてると報酬がもらえる」というシステムだ。
ステーキングは基本的には取引所からは行えず(注:現在はサービスを提供している取引者も複数存在している)、自身でイーサリアムウォレットを取得してそちらにETHを入れる必要がある。そのため、今年の6月から仮想通貨取引所にあるイーサリアムは価格と反比例して減少し続けている。
イーサリアムはこれからまだしばらく底値が堅い状況が続くであろうと予測できる。
ただ、ステーキングはいつでも解除できるためボラティリティは若干減少したに過ぎない。流入資金を考えると、今後のさらに価格が伸びていくためには新たな好材料も求められるだろう。引き続き注目したい。
トピック:大手コインベース、リップルコインの取引停止を発表、提訴受け
リップルコインが提訴されていることを受けて、ついに取引停止を発表する取引所が出てきた。今回の発表は規模が規模なのでかなりのビッグニュースだ。
大手コインベースがリップルコインの取引停止を発表した。
コインベースで保有されているリップルコインは引き続き受け取りと引き出しを行うことができるが、他のコインとの交換はできない。
この発表を受けて、一時期リップルは29円台から24円台まで約20分で下落。SEC提訴から提訴された時期から価格を50%以上落としたことになる。
今回の提訴の内容を確認してみると、覆すことがかなり苦しい内容になっていることがわかる。
望みがあるとすれば、取引量でかなりの量を締めている中国に注目したいところ。どう動いてくるかによって今後の展開が大きく異なるかもしれない。
トピック:XEMのスナップショットの時期せまる。しかし価格は大きく上昇せず
ネムプラットフォームの新たな通貨である「シンボル」の配布を確定させるスナップショットの時期が近づいている。
年明け1月14日に行われる予定で、すでにいくつかの国内仮想通貨取引所もその時期はネムコインをロックするというアナウンスが行われている。
しかし価格は24円あたりで横ばいになっており、あまり大きく上昇していない。アナウンスが行われた当初は10-12円台付近だったと記憶しているが、その頃に比べると2倍に増えている。
ただ、上値は重い。XRP訴訟を受けて一時期21円まで落ち込んだXEMはその後大きな変化もなく24円付近で横ばいになっている。配布があるので売り払う人が少ないという見解もあるが、筆者はXRP訴訟の余波によって市場自体が萎縮しているのではと考えている。
例年、仮想通貨は1月の頭に売られて減少する傾向があるが、今回もその流れならもう一段落ち込む可能性もあり得る。シンボルがそこまで期待できないのであれば、今売ってしまうということも検討するべきだろう。
先週のまとめと考察
市場価値が大きかったリップルコインの訴訟によって、他のコインも同じ道を辿らないのか疑心暗鬼になっている人もいるかもしれない。アルトコインを保有しているなら、引き続き情報はしっかりチェックして欲しい。もしも仮想通貨の市場の性質が株と似てきているあれば、年明けは売り場であると考えられる。下落のトレンドが生じていないかどうか、チャートに注視したい。