イーサリアム価格が今週急落をした。
今週はじめの9月1日時点で470ドル後半まで上昇をしたイーサリアムが、3日には380ドル付近まで一気に下落をしてしまった。
ここまで上がっていたイーサリアム価格だが、480ドルのレジスタンスラインで一気に反発した格好だ。今後を憂慮した投資家たちによる利益確保の動きで、現在の価格まで落ち着いたといえる。
今回のイーサリアム記事では今後のイーサリアムの動向がどうなるのかを要素別に分析をしていきたい。
イーサリアムに対する投資家たちの心理的な変化
現在は、イーサリアムの今後の見通しに対して弱気派が優勢と言える。
先ほども述べたとおり、価格が480ドルから大きく反発をしたという事実が、ここまでの勢いに待ったがかかったことを物語っている。
価格急落後には多少戻ったが、その後改めて落ちたため、現在は売りが先行しているのだろう。
DeFiが底を支えるか
しかし、まだここから再び買いに転じる可能性も無いとは言えない。
その1つの要因となるのがDeFiの伸びだ。DeFi(分散型金融)にロックされている資産が莫大な金額になっており、ロックされているものは、基本変動しにくい。
そう考えたとき、DeFiの割合が増えれば増えるほど、ボラリティが低くなるのではないかと筆者は考えている。事実、(それでも大きな変動には変わりないが)変動比は16%前後で収まっている。
資産の流入源になっているDeFiだが、急激な成長が故に大きな問題も抱え始めている。その1つが手数料の増加である。DeFi内で悪質なプロジェクトなどが圧迫をすることによって、手数料(ガス代)が上がってきているのだ。
この問題を解決するために様々な調整が入るとされていて、価格冷却に入る前に投資家たちが今回の利益確定をする動きに出た可能性も十分に考えられる。
つまりDeFiは価格を支える強力な要因でありつつ、表面化しつつある問題が爆弾にもなりかねない状況だ。
ドミナンス(優位性)の変化にも注視
仮想通貨のドミナンスが変化してきているという点にも注目したい。
ここ最近のビットコインのドミナンスが50%代まで落ちてきている。勿論、ドミナンスを上げてきているのはイーサリアムを筆頭にしたアルトコインなのであるが、仮にアルトコインが過半数を占めるようになったなら、それはビットコインの一強時代の終焉を意味する。
ドミナンスの変化に合わせた価格上昇も十分に考えれられるため、この事実はポジティブな点として1つ理解しておきたい。
まとめると、イーサリアム価格はレジスタンスラインで反発をしたため現在は下落トレンドになりつつあるが、それでも長期的な視点ではイーサリアムの価値はまだ伸び代があり、価格上昇が予想できる。
長期目線での判断が必要だ。