【BTC週報 11/21〜11/27】FTX破綻の影響は甚大!BTCアドレスの半分以上が損失状態に

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FTX破綻の痛みを残したままのビットコイン。

一時息を吹き返したはずのチャートも、再び寒さを伴う動きになっている。

今回は、FTX破綻の影響によってユーザーが大きな損失状態にあることをアドレスの状況から紐解く。さらに他2つのトピックをお伝えしていく。

先週のBTCチャート(11月21日~11月27日)

ビットコイン価格チャート(2022年11月21日〜11月27日)

週頭下落傾向からスタートしたビットコイン。23日には一時220万円のラインを割るまで下落を続けた。

しかしその後反転、24日まで上昇をつづけ一時234万円へ。その後価格を維持することなく、やや下落を見せたあと230万円のラインを基準に、やや幅のある揉み合いを続けた。

トピック:ビットコインアドレスの半分以上が損失状態

先日のFTX事件の影響を受けて、大暴落を見せたビットコイン。

この影響によって、ビットコインを保有するアドレスの半分以上が損失状態となっている。

4785万あるビットコイン保有アドレスの内2456万は、購入時の価格より現在の価格の方が下回っているのだ。残りのアドレスがプラスかといえばそうではなく、含み益が大幅にあるわけでない。マイナスではないという状態だ。

この状況が続けば、多くのビットコインユーザーの含み損が拡大する恐れがある。

トピック:エルサルバドルで新仮想通貨法案を提出

エルサルバドルがビットコインを法定通貨に据えてから、1年以上が経過した。

当時と比べると、ビットコインはなんとも寒い状況にある。

以前から取り上げているように、国民のビットコインに対する意見も冷ややかで、IME(国際通貨基金)を中心に危険性について言及されることもしばしばある。

そんな状況の中、エルサルバドルでは新たな仮想通貨法案が提出された。

エルサルバドルには、当初から「ビットコインシティ」の設立目標があった。同目標達成に向けて約1387億円の資金調達を可能とするため、ビットコイン火山債を発行するつもりだ。

ビットコイン火山債は、火山の熱水エネルギーを使ってビットコインマイニングを後押しするために使われる。ビットコインはPoW(プルーフオブワーク)の特性上、発行時に多大な環境負荷が発生し、これが問題視されている。これに対し、再生可能エネルギーを活用することで環境負荷を減らすことが狙いだ。

様々な批判を受けながらもビットコイン関連施策を進めているエルサルバドル。これほど前向きな取り組みは、世界でも類を見ない。

この姿勢が再び評価されるのは、ビットコイン価格が上昇し落ち着きを見せた後だろう。

トピック:バイナンス、「PoR(プルーフオブリリース)」のリリースで準備金証明を可能に

大手仮想通貨取引所であるバイナンスは25日、ユーザーから預かった資産に対して1:1以上の準備金があることを証明するためのシステム「PoR(プルーフオブリリース)」のリリースを発表した。

突如発生したFTXの破綻。これにより預けていた資産を引き出せなくなったユーザーは、絶望の声をあげており阿鼻叫喚の図だ。これを受けてバイナンスは、ユーザーの資産が安全に保護されていることを可視化する必要性を提唱し、今回の取り組みに至った。

バイナンスは、「マークルツリー」と呼ばれるデータ構造を活用して本システムを実現。

だれもが自由かつ簡単に自分の資産の安全性を確認できる。最初はビットコインのみがシステムを反映しているが、今後他の通貨も同様にPoRが適用されることtなる。

先週のまとめと今後の見通しの考察

FTX破綻の余波は依然として大きい。

ビットコインは価格を取り戻せずに揉み合いを続けている様子だ。FTX破綻以前は順調に300万円台を保持していたが、年内の回復は絶望的だろう。

今年はビットコインにとって試練の年となった。

最後の1ヶ月間あまり期待はできないが、動向を見守っていこう。

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