暗号資産TRON(トロン)がBitGoと提携を組み、2種類のトークンを発行することになった。
発行するトークンはビットコインとイーサリアム。
どちらもTRONブロックチェーンで使用することが可能になる。
今回のアルトコインニュースではこの一連の動きの狙いや、今後どうなっていくかの分析を含めて解説をしていく。
TRON(トロン)とは
まず簡単にTRONについて解説をしよう。TRONはブロックチェーンを使ったコンテンツ配信プラットフォームで、通貨の単位はTRXだ。
プラットフォーム内でコンテンツを配信しているクリエイターにTRONを使って投げ銭ができるといった、他のアルトコインとは少し変わった通貨である。
TRONがBitGoと提携し、WBTCとWETH発行
このTRONが今回仮想通貨全体の処理の約20%を処理している超大手のBitGoと提携をして、ビットコイン、イーサリアムをTRONブロックチェーン上で使用できるようにトークンを発行するのだ。
それぞれWrapped BitCoin、Wrapped Etherとして発行される形になる。
TRONブロックチェーン上の様々なシーンで使用することができる予定で、使用の拡大が予想される。
狙いはDeFiの成長か
この動きはTRONブロックチェーン上でのDeFi(分散型金融)の成長を目的としている。
別のブロックチェーンでトークンとして発行することはイーサリアムブロックチェーンでも行われていて、Wrapped BitCoin(WBTC)としてビットコインが発行されていた。
このWBTCの使用はかなり増えてきていて、イーサリアム上のDeFiの成長に大きく貢献していたのは記憶に新しい。
現状ほとんどのDeFiはイーサリアム上で行われているものが多く、今回のTRONの動きは完全にイーサリアムの動きを見て取り入れようとしたものだろう。
ただの二番煎じだと思う人もいるかもしれないが、しっかりとメリットは存在している。
重要なものとしては、イーサリアムネットワークで問題となっていたガス代(手数料)を気にせず利用することができる。
さらにTRONにはイーサリアム上のDeFiでかなり注目を集めているUniSwapに似たサービスのJustSwapというものがあるが、なんとこの24時間での出来高が1億ドルを超えたという。
ただの二番煎じなどではなく、しっかりと需要のある提携が今回行われたことにより、今後のTRONに注目が一気に集まりそうだ。
乗り遅れないように、ジャスティン・サンの発信はしっかりと追っていきたい。