先週ビットコインは500万円台を突破し、アルトコインもそれに連なるようにして価格の上昇を見せた。
昨年の高騰を振り替えるとまだまだだが、着実に価格を取り戻しつつある。
今回はロシアの仮想通貨規制のニュースとともに、国内でのNFT関連の明るいニュースを踏まえた2つのトピックを紹介していく。
トピック:ロシアの仮想通貨規制で沸き立つ市場、なぜ?
ロシアの財務大臣であるアントン・シルアノフ氏は、仮想通貨を規制する方向性を首相へ伝えたことが4日大きなニュースとなった。
これによって買おう通貨市場は沸き立つ形となった。
そもそもロシアでは、中央銀行が仮想通貨に大きな反発を見せていたため、国をあげての禁止になることが噂されていたのだ。
しかし規制となると話は大きく変わり、逆に仮想通貨を国が「容認」することとなる。
これがロシアでの仮想通貨規制の発表によって市場が沸き立つ大きな理由となった。
この後18日までに仮想通貨の規制に関する法案が作成される予定となっており、その内容に注目が集まっている。
トピック:メタバース「Portals」が約5.8億円の資金調達に成功
ソラナのブロックチェーン上に構築されるメタバースプロジェクト「Portals」が約5.8億円の資金調達に成功したことを発表した。
ソラナはガス代が高騰するイーサリアムに代わるブロックチェーンとして昨年大いに注目を集め、メタバースやNFT関連事業の苗床となってきた。
同プロジェクトもその内の一つだが、取引高が非常に高いためソラナ上での人気のプロジェクトとして知れ渡っている。「Portals」のメタバース内のスペースは既に様々な大手企業が所有しており、FTX USやBinance.USといった大手取引所も名を連ねている。
更なる注目を集めるソラナだが、いよいよ国内取引所でも10日に取扱いがスタートした。
LiquidはソラナとFTT(FTXトークン)の取扱いを同時に開始し、国内ユーザーの注目も集めている。
2日時点でFTXがLiquidを買収したことも話題となった。
FTXはこれによって日本でのサービスを拡大していくことが予想される。
トピック:楽天のマーケットプレイス「Rakuten NFT」にてテレビ朝日がNFT販売
楽天が運営するNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」は今月25日からサービス開始予定となっている。その中で、テレビ朝日がNFTコンテンツを販売することを発表した。
扱われるコンテンツは、スポーツの名シーンやこれまでの番組のワンシーンなどの映像で、テレビ局ならではのラインナップとなる予定だ。
テレビ朝日がNFT事業に参入するのは、今回が初めてではない。昨年11月時点で、東映と共同でロボットアニメのNFTトレーディングカードを販売し、大きな話題を呼んだ。
その際にはLINEが手掛けるブロックチェーン上でのNFT発行を行い、その後もFlowのブロックチェーン上でNFTショートアニメを販売している。
このようにテレビ朝日はNFTコンテンツの販売を積極的に行っており、今後もNFT事業に注力していく様子だ。
先週のまとめと今後の見通しの考察
年初には落ち込みを見せた仮想通貨市場だったが、今回取り上げたトピックはどれもポジティブなものばかりとなっている。ビットコインをはじめとしてアルトコインも年初より価格を回復しつつあり、ロシアの仮想通貨規制のニュースを持って大いに沸き立った。
国内ではようやくソラナの取扱いが始まり、テレビ朝日をはじめとする様々な企業がNFT事業に中菱している様子だ。まだまだNFT関連のニュースは尽きることはないが、このブームが終わる頃NFTの価値はどのように位置づけられるのか気になるところである。