【BTC週報:07/25〜07/31】一時325万円台を突破!GDP0.9%減少も価格は上昇

BTC価格チャート ビットコイン情報
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ビットコインは7月を迎える直前で325万円台に乗り、週始めの不穏な動きを打ち消す形となった。

本記事では、これまでを振り返りながら先週の価格変動について紹介し、大きな話題となった米第2四半期GDPの発表とエルサルバドルの現状についてお伝えしていく。

先週のBTCチャート(7月25日~7月31日)

ビットコイン価格チャート(2022年7月25日〜7月31日)

ビットコインは先週30日、325万円台のラインを超え久しぶりに安定した動きを見せた。

週の始めは、先週期待したような価格で推移しなかったものの、28日を迎える前に一転し急騰。その後は、300万円台を突破し価格の維持を続けている。

トピック:ビットコイン325万円台を突破

6月に入り、急落を見せていたビットコインが30日、ついに325万円台を突破した。先週は300万円台を切る場面も見られたが、28日に一転し急騰。そのまま上昇傾向を維持したのだ。長く続いた不安な市場から抜け出し、ビットコインらしい価格に落ち着いてきたようだ。

2022年は、年が明けてから仮想通貨にとって不穏な動きが多く見られた。年初は500万円台付近でスタートし、すぐに400万円台を切る急落ぶり。その後持ち直して3月に580万円台まで回復するも、4月以降はずっと下降傾向が続いている。

特に5月を迎えてからは一気に下落し、400万円ラインに一度もタッチできず今日を迎えた。この後どこまで上昇を見せるかは未知数だが、300万円台を切らずに価格維持してくれることを願う。

トピック:米経済の景気後退はどうなる、ビットコインへの影響

第2四半期GDPが発表された。結果は0.9%の減少となり、減少は2四半期連続となる。市場予想は0.5%増だったため、予想に反した結果となる。この結果を受けて、ビットコイン価格は4%上昇。良い意味で期待を裏切る結果となったか。

今回のGDPの結果は、歴史的な景気後退の合図であるとされる。まだ断定ではないが、これまでの要因を分析して、いつから景気後退が始まったのかを検証し、決定していく。この状況下でのビットコイン価格上昇は、投資家たちの心理が現状を景気後退ではなく、緩やかな減速というポジティブな捉え方をしていることを投影している。

トピック:ビットコイン下落で10年債発行に歯止め、エルサルバドル

一連のビットコイン価格下落の大きな影響を受けているエルサルバドル。昨年、ビットコインを法定通貨に採用したばかりだ。影響は、資金調達計画に顕著に表れている。

今年6月に、10年ビットコイン債を使って10億ドル分の資金調達を目指す計画が発表された。しかしビットコイン価格下落に伴って、計画の延期を余儀なくされたのだ。資金調達が滞っている分、ビットコインシティの建設も進んでいない。

ビットコインを法定通貨の採用したことによって、国政に大きな影響が出ていることは言うまでもない。こうした状況を見て、現ブケレ政権に対する信用が低下しつつある。

現在一時ビットコイン価格が回復しているとはいえ、年初と比べるとまだまだ価格は低い状況だ。この状況を一転させるためには、ビットコインが再び価格を取り戻す必要がある。つまり、自分たちの力で打開することが難しいということなのだ。

先週のまとめと今後の見通しの考察

ビットコインは苦しい状況を一時抜け、300万円台を維持しつつある。今年の傾向でいうと、落ち着いた後に急落が起きる要因が発生するので、油断は禁物だ。しばらくこの状況を維持できれば、少しずつ今年の下落分を取り戻していくだろう。

この状況に背中を押されて、市場がビットコインに対して前向きな姿勢に転換することを望むばかりだ。

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