先週のビットコインは史上初の5万ドルまで高騰し、先々週の過去最高値を一段と更新した。
この記事では、今後の動向に注意が必要なクジラの増加や、企業や投資家の参入など重要なニュースを取り上げている。ぜひ最後までチェックして今後の参考にしてほしい。(*本稿投稿時点ですでに急落しているため今後の動向にも十分ご注意ください)
先週のBTCチャート(2月15日~2月21日)
こちらが先週のビットコインの価格推移だ。上昇はとどまることを知らず、週の始めには500万円程度だったものが週末には600万円を超えている。現在も下降することなく600万円前後を推移しているといった状況である。
トピック: 多くの企業や投資家がBTCを購入し史上初の5万ドルに
ビットコインはついに史上初の5万ドルにまで高騰した。その背景に、以下のような内容が挙げられる。
- 機関投資家の更なるコインの購入
- 上場企業の保有事例増加
- マスターカードの参入発表
- JPモルガンの参入示唆
米ナスダックのMicroStrategyは新たに630億円の資金調達計画の発表をしている。同社は昨年12月にも、同程度の金額で仮想通貨を購入していたという事例も。
波を作ったのは先々週のテスラ社だが、それが多くの会社に波及している。一方で、「流石に白熱しすぎではないか?」という見解も。わずか数週間で一気に増えてきているこの状況は確かに異常なものである。慎重にならざるをえない。
トピック: 仮想通貨取引所、市場シェアの85%を保有
クリプトコンペアのレポートにより、仮想通貨取引所が市場シェアの85%を保有していることが分かった。さらに取引所の中でも、特に安全と評価されている取引所に多くの資金が流入していることが分かった。
理由としては下記の通りである。
- 本人確認に安全な手法をとっている
- マネロン対策がなされている
- 透明性を高めて、運用ステータスが改善されている
理由は他にもあるが、上記のようなことから、個人で保有することや信用が低い取引所などでやりとりするよりも、取引所に資金を置くことの方が安全と考えられ、さらに保有額を増やしているような状況だ。
トピック: クジラ増加傾向、今後の動きに注意
最新のデータによると、クジラ(100万ドル相当以上のビットコインを保有している人)の数が増えていることが分かった。
クジラの増加は、大口投資家が積極的にビットコインに資金を入れていることを示している。大きなポジションで売り始めたり、利益を確定したりするようなクジラが増加すると、ビットコインは売り圧力にさらされるリスクが発生する。
そうなると、過剰にレバレッジされた先物市場が下降し、次々と清算が起こりやがて大規模な調整を引き起こすことにつながる。
たくさんの人がロングポジションで保有していることは明らかだが、クジラが動くと一気にマイナス方向に進む。前回のバブル崩壊もそのようにして起きている。伸びが顕著で止まることを知らない今は、特に注意したいものである。
まとめ:1週間の動き、長期トレンド交えた今後の展望
先週も上昇を続け、活況となった一週間であった。機関投資家や上場企業も仮想通貨に参入してきており、今後も市場は大きくなっていくことが予想される。現在の上昇はやや異常な状態なので、勢いに任せず慎重に見ていきたい。