6万ドル回復のBTC、中国の米ドル対抗やマイニング事業拡大の企業について詳しく紹介!

BTC価格チャート ビットコイン情報
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先週はビットコインだけでなく、イーサリアムなどのアルトコインも高騰し、仮想通貨市場全体が盛り上がった週であった。今回はビットコインが上昇した要因に加えて、米ドルへの対抗手段としてBTCを支援しようとする中国や、マイニング事業拡大を図る企業について詳しく紹介している。

先週のBTCチャート(4月5日~4月11日)

BTCチャート(2021年4月5日〜4月11日)

こちらが先週のビットコインチャートだ。645万円ほどからスタートし、7日には一時下落したものの10日は675万円近くに到達。依然として上昇を続けている。

トピック:BTC6万ドル の大台回復、その要因は?

4月10日、ビットコインコインは6万ドルに回復した。前回6万ドルに到達したのは4月2日。

ビットコインの他にも、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、バイナンスコイン(BNB)などの主要なアルトコインも全面高となっている。

仮想通貨市場が高騰している背景には以下の材料があると見られている。

米大手仮想通貨取引所コインベースが4月14日にナスダック株式市場に上場

これにより、コインチェックなど国内にも上場するエンジンコイン(ENJ)も高騰した。

米SECがビットコインETF審査を開始

米投資企業Wisdom TreeによるビットコインETFの申請手続きがSECに受理され、正式に審査段階に入った。

Meituが約11億円相当のビットコインを買い増し

前回購入時にはビットコインと合わせてイーサリアムを購入したが、今回はイーサリアムの購入はなかった。Meituが仮想通貨を購入するのは、企業資産の分散化が目的。前回イーサリアムを購入している点から、dApps(分散型アプリ)のローンチも視野に入れており、今後イーサリアム関連のブロックチェーンプロジェクトへの投資も検討していることが考えられる。

リップル、裁判に進展

リップルの有価証券をめぐる裁判で、裁判官がSECの要請を一部認めない判決を下したことがわかった。SECはリップル社に対し、CEOと共同創設者Chris Laesen氏に個人的な財務記録の提出を要請。しかし裁判官はXRPトランザクション以外の個人的な財務記録は今回の件には無関係として要請を却下している。リップル側に有利となった展開だ。

その他にも、下記のような要因が考えられる。

・イーサリアムのアップグレード「ベルリン」実装4月16日頃の見込み
・マイナーが、採掘したビットコインを再び蓄積する傾向にある
・大手ヘッジファンドThird Pointがビットコインを保有

トピック: 中国がビットコインを支援、米ドルへの対抗になる?

決済大手ペイパルの共同創業者ピーター・ティール氏は、中国政府がアメリカの外交・金融面を弱体化させる狙いでビットコインを支援している可能性があることを指摘。

また、中国人民銀行が発行する「デジタル人民元」が世界の基軸通貨である米ドルを脅かすことになるかもしれない、とコメントしている。

ティール氏は、中国は米ドルの世界的地位を低下させるために、石油取引をユーロ建にしようとしていることにも言及。過去にはユーロがドルに対抗する武器の一つとして機能することはなかったが、中国はユーロを2つ目の基軸通貨にしようとしていた。

現在では、ビットコインを支援することでドルの地位を弱める手段になると見られている。

しかしながら、中国が支援するビットコインが米ドルの脅威にはなりえない、という意見もある。ビットコインは非中央集権的であるため、中国がビットコインをコントロールすることはできないからという理由によるものだ。

世界のマイニングの約4分の3は中国で行われているため、中国政府がビットコインのコントロールに介入する可能性はゼロではない。しかし、中国がコントロールする通貨を使いたい国はそう多くないはず。このような面から、中国がビットコインを支援することで米ドルと対抗するという構図は成り立たないのではないかというのがティール氏への反駁だ。

トピック:米Blockcapテキサス州に本社設立、マイニング事業拡大へ

北米のマイニング・ブロックチェーンテクノロジー企業Blockcapがテキサス州に本社を設立したことがわかった。

テキサス州は、アメリカの中でも電力のコストパフォーマンスが優れていることでも知られている。膨大な電気代が運営費用の大半を占めるマイニング企業にとって、テキサス州は最適の場所といえる。

Blockcapは、2020年に設立されてから順調に成長を続けている。最近ではビットコインのマイニングマシンを大量発注し、事業拡大する姿勢だ。現在は約1万台のマシンを運用して1日あたり6BTC以上を生成。2021年第4半期までにマシンの総数を4万台以上に増やす予定だ。これが実現した際には、世界のビットコインハッシュレートの1%以上を占めることになると想定されている。

まとめ:1週間の動き、長期トレンド交えた今後の展望

先週はビットコインが6万ドルに回復し、他のアルトコインも高騰する積極的な週となった。中国が米ドルへの対抗手段として、ビットコインを支援しようとしていることや、マイニング事業拡大の企業、Meituがビットコインを大量に買い増しするなど、ビットコインへの期待は高まる一方だ。今後もビットコインは上昇を続けると見られる。最新情報をチェックして注意深く観察していきたい。

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