3月最終週を終え、ビットコインは500万円台を維持している。
4月に入ってすぐ急落を見せたもののその後価格は回復を見せ、年初のような下落は現時点では想像しにくい動きだ。
今回は、3月のビットコインの価格推移のまとめを中心に、他2つのトピックを紹介していく。
先週のBTCチャート(3月28日~4月4日)
3月最終週は、29日に一時595万円台に触れる上昇を見せたが、その後緩やかに下降する動きへ。
4月に入ると同時に急落を見せ、一時545万円台まで下落した。しかし、年初からみれば500万円台をキープしている良い状態とみることができる。
2日には575万円台まで回復を見せ、価格を維持しながらもみ合いを続けている。
トピック:3月のビットコインは好調、年初の悪夢を振り払う動き
昨年は11月に750万円台を突破し、史上最高価格を更新したビットコイン。
そこから今年の1月までに価格が下落傾向へ転じ、一時は300万円台に突入するなど悪夢のような現実を何度も叩きつけられた。
特に3月までは米利上げの話題が尽きず、慎重な動きが強く見られていた。利上げの確定後は価格に大きな影響はなく、順調に上昇。ついに600万円台近くまでの回復を見せ、安堵の息が漏れた。
3月は好調に上昇を見せてくれたビットコインが、このまま価格上昇の波に乗ってくれることを切に願うばかりだ。
トピック:ロシアの動きに注目、ビットコインマイニング支援を検討
ウクライナとの停戦が実現されない状況で、各国からの経済制裁が続くロシア。同国では、仮想通貨に対する新たな法律の整備が進められている。
その中で、ビットコインマイニングを国が支援する方向性を示唆した。特に、マイニング企業へは支援と同時に納税を求める意向も明らかにしている。
一方で、ロシア国内のマイニング企業は、現在の戦時下の影響を大きく受ける可能性が出ている。
特に、ロシア外からマイニング事情拡大のために進出を予定していた企業は、現状ロシア進出を断念している。
要するに、現在の状況ではロシア国内でマイニング企業や急増するということは起きないのである。このため国がビットコインに活路を見出し、マイニング企業の支援策を打ち出して納税を狙っても、それほど大きな効果を得られる可能性は低い。
ウクライナでの戦争が終結したとしても、国際社会から白い目で見られている以上は、新たなマイニング企業の進出などは期待が薄い。
トピック:テラCEOが大量のビットコインを購入、約15億ドル相当
テラフォームラボのCEOであるド・クウォン氏が、大量のビットコインを購入した。
これにより、保有額が約15億ドル相当になっている。
現在、ビットコインの保有額トップはマイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOだが、今回の大量購入によってランキングが入れ替わる可能性が出てきた。2位につけているテスラの保有額は、すでに追い越すことが確定となっている。
先週のまとめと今後の見通しの考察
年初とは一転、好調な上昇トレンドを見せてくれた3月のビットコイン。多くのユーザーはこの後の動きに対して楽観視はしていないが、まずは安堵といったところだ。
4月は、この価格を維持しながらどこまでタッチできるか注目が集まるだろう。問題は、この傾向が「だまし」で終わらないかどうかという点だ。
ビットコインの今後の取引についても、まだ慎重になる必要がありそうだ。