今回はイーサリアムでバグが発生したという重大なニュースから、カルダノのアップグレードについて紹介する。さらに勢いを増しているソラナについても触れているので、ぜひチェックしてほしい。
トピック: イーサリアムでチェーンが分岐するバグが発生
イーサリアムのクライアント「Go Ethereum (Geth)」でバグが見つかり、バグを修正した新しいバージョンをリリースしたものの、アップデートをしなかったノードがいたためにチェーンが分岐したことが分かった。
イーサリアムのコア開発者であるTim Beiko氏は仮想通貨メディア「Decrypt」に対して、次のように説明した。「今回のバグはチェーンの分岐を引き起こしたという点で深刻だ。しかしクライアントのアップグレードはかなり進んでいるため、イーサリアムのメインネットへの影響はほとんどないだろう」
Gethのアップデートが進まないことで、イーサリアムのチェーンが分岐するトラブルは過去にも発生していた。その大きな要因は、アップデートの要請がうまく伝わらなかったことだという。
イーサリアムの価格への影響は出ていないが、Yearn.Financeの創設者であるアンドレ・クロンジェ氏は「最新のGethにしていることが確認できない限り、しばらくはトランザクションを行わないでほしい」と注意を呼びかけている。
トピック:NFT市場、イーサリアム<ソラナか?
ソラナ(SOL)は現在、NFTのプラットフォームとしてイーサリアムの最大のライバル、「イーサリアム・キラー」と呼ばれている。
ソラナのブロックチェーンを基盤としたNFTプロジェクトでは、イーサリアムとは違い高いガス代を気にする必要がない。さらにイーサリアムのクジラによる、コレクションの買い占めの心配も不要だ。
先週は、デジタル資産系のプロダクトに流れた2100万ドルの資金のうち、ソラナは710万ドルを占めていたというデータもある。NFT関連のプロジェクトのホスト先として、「脱イーサリアム入ソラナ」が加速している可能性があるというわけだ。
NFT市場は急速に拡大しており、今後も勢いを増すと考えられる。イーサリアムとソラナがNFT市場でどのような存在になるのか、目が離せない。
トピック:カルダノ(ADA)、アロンゾアップグレードに関する提案が提出される
カルダノ(ADA)の開発企業は8月28日、次期アップグレード「アロンゾ」のメインネット実装に向けて、アップグレードに関する提案を提出したことが明らかになった。
アロンゾとは、スマートコントラクトを導入するための大型アップグレード。カルダノの開発において3番目のフェーズ「Gouguen」に含まれているものだ。メインネットローンチの目標は9月12日とされている。
まとめ:イーサリアムからソラナへ
NFT市場での人気度を上げているソラナは、多方面でも度々活用されている。イーサリアムよりも高速かつ安価な手数料であることに注目され、ソラナのブロックチェーンを使用した分散型取引所(DEX)「Serum(セラム)」も開発された。
他にもイーサリアムとの相互ブリッジ「Wormhole」や音楽配信サービスなど、活躍の幅を着々と広げている。イーサリアムブロックチェーンが一強であった時代から、イーサリアムキラーへ。ソラナの時代へと転換する日もそう遠くはないかもしれない。