今年も残すところあと2か月を切るところとなった。盛り上がりを見せている仮想通貨市場は残りの期間でどこまで夢を見せてくれるのか、投資家たちの胸に期待が高まっているところだろう。
アルトコイン市場は、イーサリアムを中心に大きな成長を遂げている。今回は、注目が集まるビットコインETFの話題に付随したイーサリアムETFについてと、大きく動いたOMGの動向、そして国内取引所に上場予定の新規コインの話題について触れていく。
トピック: 年内にイーサリアムETFの初承認なるか
先週、イーサリアム関連で注目を集めたツイートがある。「イーサリアムETFが、初承認されることも時間の問題だ」という旨のものだ。
このツイートは、ブルームバーグ・インテリジェンスのシニア・コモディティ・ストラテジストであるマイク・マクグローンによって発信された。
これによって、年内にイーサリアムETFが承認されるのではないかと投資家たちの間で期待が高まっているのである。10月にビットコイン先物ETFが承認されて以降、たびたび話題となっているイーサリアムETF。着実に成長を続けるイーサリアムは、既にETF発行条件である建玉や取引量の数値を満たしている。マイク氏の発言通り、いつでも承認される準備は整っているのだ。
もし年内にイーサリアムETFが承認されれば、価格は現在の3倍にもなるとの予測がされている。関連して他のアルトコインも価格が引きあがることになるだろう。
トピック: エアドロップの影響を受け、OMGの価格が大幅下落
BOBAトークンのエアドロップが発表されて以来、OMGは価格が上昇し高騰を見せていた。BOBAトークンとは、Boba DAOという自律分散型組織のガバナンストークンだ。
今回はOMG保有者に向けて、BOBAトークンがエアドロップされるとのことで、国内取引所であるコインチェックとGMOコインは事前に対応を示していた。
エアドロップの権利が確定時間であるスナップショットを12日に迎え、OMGは大幅に下落することとなった。エアドロップを目的としてOMGを購入したユーザーが、権利確定を受けて軒並み手放したことと直前の高騰による反動が原因とみられる。
トピック:ビットフライヤーでLINKが上場、国内取引所で新規上場相次ぐ
国内でアルトコイン市場が盛り上がるタイミングとして、国内取引所での新規上場があげられる。今回は2つの新規上場コインの発表があった。
まず一つ目は、OKコインジャパンでのENJ取扱い発表だ。
ENJはGMOコインとコインチェックの販売所での取扱いのみだった。今回は国内ではじめて板取引として取扱いが始まるとして注目を集めている。
なお、11月15日よりENJの板取引の扱いが始まると発表している。
二つ目は、ビットフライヤーでのLINK(チェーンリンク)の新規上場だ。こちらは12月中に取扱いをすると発表しており、明確な日時は現在明らかになっていない。LINKは現在、SBI VCトレードでのみの取扱いとなっている。
なお、ビットフライヤーでは販売所での取扱いとなる。
国内取引所では少しずつだが、新規上場によって取扱い銘柄が増えている状況だ。こうした国内取引所の新たな動きは、国内での仮想通貨の盛り上がりに貢献するだろう。
先週のまとめと今後の見通しの考察
ビットコインと共に今年大きな成長を見せたアルトコイン。時価総額2位を維持するイーサリアムは、ETFの承認がされればさらなる飛躍的な成長を目にすることとなるだろう。
また、その影響は追随する他のアルトコインにも及ぶにちがいない。国内取引所では徐々に取扱い銘柄が増えており、新規参入者も期待できる。まだまだ盛り上がる仮想通貨界だが、今年の残り2か月でどこまで伸びていくか見物だ。