所持しているNFTをTwitterに表示させることができる機能が試験的に始められていることは既知の内容だと思うが、今回の発表ではついにInstagramも重い腰を上げたように見える。
本発表のインパクトはInstagramでNFTを取り扱うことができるようになる以上に大きい。
今回の記事では、そのインパクトの大きさについてお伝えしていきたい。
Instagramの発表の概要
NFTとは、仮想通貨の機能でデータを載せることができる機能を利用し、画像や音声などのデータを載せたものを指す。
仮想通貨の特性上、誰が何をどこに送ったのかの記録が全て残るため、NFTは唯一無二のものになり、所持している証明をすることができるとして近年コレクター欲を刺激し、活性化している。
仮想通貨の機能を使用しているため、NFTを作ることができる仮想通貨が必要だ。いくつかあるが、今回Instagramはその中でも特にユーザー数の多いイーサリアムとポリゴンを採用するようだ。その後、ソラナとフロー(FLOW)にも対応すると発表をしている。
どのようにそれらを表示させるのかという発表はまだなされていないが、メディアファーストのSNSであるInstagramとの相性はとても良さそうだ。
Metaは仮想通貨にとても厳しかったのだが・・・?
実は本発表で注目したいのが、旧facebook、現Meta社の方針だ。
過去、facebookは仮想通貨に関しての投稿や広告をかなりキツく検閲しており、仮想通貨関係の広告が許可されることはなかったという背景がある。
今回の発表は、仮想通貨の一機能を公にサービスの中に組み込むという発表である。
Meta社の方針が大きく変更され始めていることを実感することができる発表だ。
米国が仮想通貨を管理下に置きたいという背景から、規制緩和、Meta社もそれに合わせて方針変更、という大きな流れまで垣間見える。
ウォレット機能まで実装し始めたところを見ると、今回は本気寄りか?
NFTを組み込むにあたり、ウォレット機能の実装も行なっている。
現在接続可能なウォレットは、Rainbow、MetaMask、Trust Wallet、Coinbase、Dapper、Phantomだそうだ。
Meta社は自社で仮想通貨の開発をすることを断念している過去があり、その上での今回の動きを見ると、自社が開発を主導で行うよりも、既にあるサービスに乗っかった方が楽という判断を下したようだ。
EC機能はTiktok社に大きく遅れを取り、慌てて実装をしていた(ように見えていたが)が、仮想通貨に関しては一歩リードか?
現在はまだ米国圏内のみでの実装だが、他国展開にまで舵を切れるか引き続き注目していきたい。