ビットコインの価格の影響を受けやすいアルトコインだが、独自の値動きを見せる通貨も増えてきている。
今回は、アルトコインの中からSTEPNのGMTトークンとPLTのトピックに触れていく。
さらに、キューバ国内での仮想通貨流通の準備についても紹介していきたい。
トピック:STEPN(GMT)高騰、ソラナチェーンの負荷と停止
歩いてトークンを稼ぐことができるMove to Earnを売りにしたSTEPN。
独自トークンであるSTEPN(GMT)の高騰にも関わらず、新規参入者は相次いでいる。
画像引用:CoinMarketCap
リリース当初は日本円で17円台だった価格が、約1か月で520円台まで上昇。約30倍もの高騰だ。
高騰の背景には、STEPN内で必須となるアイテム「NFTスニーカー」の需要の高まりにある。
効率的にトークンを稼ぐためには、NFTスニーカーが2~3足は必要となる。
より稼ぎたいと思うユーザーは、NFTスニーカーに投資をするのだ。
NFTスニーカーを駆使しながらSTEPNを続けていくと、ユーザーにはゲーム内トークンGSTが付与され、これを他のトークンと交換することで利益を生み出していく。
ソラナネットワーク停止でSOL送金できず
STEPNはソラナチェーンを利用したNFTゲームアプリの一つだ。
5月1日、ソラナのネットワーク障害の影響も受けている。
1日午前6時頃から7時間程度、ソラナチェーンのネットワークが停止した。
ソラナの運営を行っているソラナ財団によると、原因は毎秒400万件を超えるトランザクション要求による負荷によって、ネットワークが停止したという。
同障害発生中は、STEPNからの送金などができなくなり、多くのユーザーに困惑が広がっていた。
ソラナチェーンは、ガス代の高騰が懸念されるイーサリアムの代替チェーンとして、昨年から非常に注目を集めている。
しかしこれによってソラナの需要が爆発的に増え、今回のような障害発生に至ることとなった。
ソラナチェーンの障害が頻発するようだと、STEPNユーザーは思うようにアプリを利用できず、GMTの価値下落の可能性がある。
トピック:PLTがOKcoinJapanへ新規上場決定、国内取引所で2例目
昨年7月に、コインチェックで国内初IEO実施し、上場を果たしたPLT。
12月にはBybitにも上場し話題となっていたが、これまで、他の国内取引所での取り扱いはなかった。
そんな中、OKcoinJapanへ上場することが28日発表された。
5月12日より入庫受付が、18日より取引所での取り扱いが始まる予定だ。
PLTを発行するパレットチェーンを利用してNFT発行や売買ができるNFTマーケットプレイスがオープンしたばかり。
同チェーンを利用したNFTゲーム、エルフマスターズのリリースを前に関連アイテムの売買で盛り上がり、PLTの需要はアップしている。
今年は、他取引所でもPLTの上場が見込まれそうだ。
トピック:キューバによるライセンス発行、準備段階へ
仮想通貨取引所や関連サービスを提供するプロバイダーに対して、ライセンスを発行する準備がキューバで進められている。
現段階の構想では、中央銀行から発行されるライセンスの有効期限は1年で、必要に応じて延長をしていく形となっている。
ライセンスを取得せずに国内で仮想通貨関連サービスを行った企業は、既存の規則に従って罰則を受けることとなる。
今回の取組は、キューバ国内で、適切に仮想通貨が流通するための準備段階と見ることができる。
先週のまとめと今後の見通しの考察
ビットコインは様々なリスクを受けて価格変動に影響が出ているが、STEPNなどの盛り上がりが見られるアルトコイン関係は独自の値動きを見せることが増えてきた。
しかしSTEPNは順調に価格を伸ばしてきてはいるが、ソラナチェーンの不具合など新たな課題に直面している状況だ。
順風満帆とはいかないだろうが、アルトコインの需要と期待値は高まっていく。
これを支え切れる強いチェーンが生き残っていくだろう。