NFTゲームの土地が2.9億円で販売、メタバース不動産の未来は明るいか?

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昨今話題のNFTゲームでは様々なゲーム内アイテムを仮想通貨で売買することができる。

特に注目を集めているのが、メタバース内での「土地」の売買だ。

今回は、仮想空間の土地を2.9億円で販売したニュースを取り上げながら、メタバース不動産について紹介していく。

「Axie Infinity」内で2.9億円の土地が販売される、メタバース不動産で一時過去最高額を記録

11月25日、Axie Infinityの公式Twitterアカウントで同ゲーム内の土地が550ETHで売れたことを発表した。

550ETHは、当時の価格で約2.9億円相当にあたる。

この価格はこれまでのメタバース不動産の記録を上回り、一時過去最高額となった。

なお、以前の記録は今年2月に同ゲーム内で売れた土地9区画合計金額である150万USDとなっていた。

Axie Infinityはスマホでも手軽に楽しめるNFTゲームだ。イーサリアムのサイドチェーンにあたる「Ronin」上でプレイすることができる。

ゲーム内ではアクシ―と呼ばれるかわいらしいモンスターが登場し、プレイヤーはアクシ―を集めて戦わせることがメインの遊び方だ。

ゲーム内で土地を購入すると、その後使える素材を集めたりCPUと戦ったりすることができるようになり、土地を持たないよりも楽しめるようになっている。

使用される通貨は「SLP」と「AXS」の2種類。SLPの現在価格は6円台で推移しているが11月に13円まで高騰している。また、AXSは現在15000円台だが、11月はSLP同様に高騰し、一時17000円台に乗っている。

注目を集めるメタバース不動産の可能性

ゲーム内の土地を2.9億円で購入するというのは、一般庶民からすると信じられないといった感覚だ。

リアルの不動産よりも圧倒的に高い上に、実際にそこに住むのは自分ではない。しかし、今後メタバース不動産は価値が上がっていくと見込んで、リアルよりもメタバース内で不動産売買をしていこうという動きが出始めているのだ。

実は同じ週にThe Metaverse GroupというTokens.comの子会社が「Decentraland」というゲーム内の土地を約2,7億円で購入しており、メタバース不動産が大きな可能性を秘めていることがよくわかる。

既にNFTゲーム内での活動は、実生活を支える仕事となりつつある。

同じようなNFTゲームに有名なもので「The Sandbox」があるが、同ゲーム内で使われるSANDは現在700円台となっているため、これからNFTゲームを始めるなら初期費用がやや高くつく。

その点、Axie Infinityはゲーム内通貨がまだ安価で推移しているため、NFTゲームで稼ぎたいと思っている人たちが始めるにはうってつけのゲームだ。

忘れ去られたメタバースの原始「Second Life」から学ぶ教訓

現在これほどまでに盛り上がっているメタバース不動産投資だが、一抹の不安を覚える人もいるだろう。それは、過去に失敗例を見ているからだ。

2000年代に爆発的なブームとなった「Second Life」は、NFTゲームと同じように仮想空間でアバターを使って生活することができるゲームだった。ゲーム内にはリンデンドルという通貨が存在し、商行為も行われていた。

つまり、第一次メタバースブームはここにあったのだ。しかし今はもう誰も覚えていないほど風化している。

大きな結果を生み出さなかったのだ。

Second Lifeが大きな投資対象とならなかった要因の一つにゲーム性の低さが挙げられる。

2000年代当初の技術では、まだ同時接続できるユーザーが50人程度に留まりできることも少なかった。ゲーム内の市場がとても小さかったのだ。

これに比べて現在のNFTゲームはどうだろうか?そうした要因は既に排除され、ゲームとして大いに進化を遂げている。

NFTゲームがSecond Lifeと同じ道を辿らないためには、多くのユーザーが必要だ。NFTゲームのデメリットはゲームの参入に初期費用がかかること。そしてゲーム内通貨の価格が上がれば、ユーザーの負担も自然と上がっていく。

この部分で新規ユーザーの参入が阻まれはしないか、金持ちの道楽になってしまわないか、その点に不安が残るところだ。

ただ、しばらくは大きな話題性と新たな活路としての有用性によって、多くの人々が参入していくことは間違いない。NFTゲームを始めるならゲーム内通貨の価格が落ち着いている今がベストタイミングだろう。

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