仮想現実世界「メタバース」や非代替トークン「NFT」などのワードに絡む話題がますます広がっている昨今。
遊ぶだけで換金性のあるゲーム内コインが稼げる、いわゆる「Play to Earn」というコンセプトを掲げたNFTゲームは一つの大きなブームとなっている。そして、最近はその一歩先のコンセプト、動くことで稼ぎにつながる「Move To Earn」という概念まで登場した。
今回の記事では、メタバース、NFT、アルトコインに絡む先週の注目トピックを集めた。
トピック:コインチェックがメタバース内に都市「Oasis KYOTO」を建設
16日、国内大手仮想通貨取引所であるコインチェックがメタバース都市「Oasis KYOTO」の建設を発表した。
今回は、メタバース「ディセントラランド」内に建設される。
「Oasis KYOTO」は2035年の近未来都市をコンセプトとしており、メタバース内でのコミュニティ拠点を想定されている。
コインチェックは既に、メタバース「ザ・サンドボックス」内で「Oasis TOKYO」を建設中だ。メタバース関連のプラットフォームとして、ディセントラランドとザ・サンドボックスは常に時価総額ランキングトップを占めている。
その分知名度やユーザー数も多く、コインチェックが建設中のメタバース都市も露出度が高くなると予想される。
トピック:大型アップデートでライトコインに注目、プライバシー機能の導入でユーザーの情報を保護
2011年10月、ライトコイン(LTC)は誕生した。生みの親は元Googleのエンジニア、チャーリー・リー氏である。
ビットコイン同様PoWを採用しており、約4年毎に半減期が設けられている。ペイパルなどの身近な決済サービスにも導入されており、生活に近い仮想通貨として人気を集めている。
そんなライトコインだが、新たな機能「MWEB」を携えて進行中の大型アップデートが近々完了することがわかった。新機能である「MWEB」はプライバシー機能で、ブロックチェーン特注の情報の透明性に対して、個人情報を保護することができる機能だ。
送金の際にユーザーの匿名性を保持できるようになることで、ユーザーにとってより身近で使いやすい決済方法となることが想定されている。
トピック:GMTトークンの先物取引がスタート、大手取引上FTXで
大手仮想通貨取引上FTXでは17日、GMTトークンが新規上場した。現在は、先物取引のみでの取扱いとなる。
GMTトークンは、ソラナ(SOL)を基盤とするプロジェクト「STEPN」で発行されているガバナンストークンだ。
ソラナプロジェクト「STEPN」は、NFTゲームの一種。
ユーザーが実際にウォーキングやランニングなどの運動を行うことで、アプリ内で速度や距離に応じたGSTトークンを受け取ることができる仕組みだ。ゲーム内で必要なスニーカーはレベルによって価格が異なり、購入にはソラナなどを利用する。GSTトークンは「STEPN」内で利用される、ユーティリティトークンにあたる。
Play-to-Earnで話題のNFTゲームだが、STEPNはMove-to-Earnが最大のポイントで、大きな注目を集めている。
ゲーム自体はソラナがあれば良いので、FTX以外の取引所に登録していれば基本的に利用できる。ただし、ガバナンストークンであるGMTトークンをFTXで買おうとすると、現状日本では不可能だ。
FTXは昨年秋に日本人の新規口座開設を停止しており、旧ユーザーはLiquidへ強制移管されることが発表されている。
先週のまとめと今後の見通しの考察
メタバースやNFTゲームはどんどん日常生活に広がってきている。昨年話題が沸騰してから急速に広がったNFT市場が、我々の生活の中に密着したサービスとしてどんどん入り込んできているのだ。
新たなエンターテインメントとしてそして新たな利得方法として、多くの人々を魅了している。
仮想通貨市場は、年初より下降気味だったが先週ビットコインは要約500万円台を一時突破。合わせてアルトコインも価格を少しずつ取り戻している最中である。
昨年ほどの高騰はすぐに期待できないが、NFTやメタバース関連はどんどん新たなサービス・プラットフォームが展開されていくため、関連通貨からは目が離せない。