BSC一時停止で騒然、大規模ハッキングでBNB大量流出!影響は?【アルトコイン週報 】

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先週は大きなニュースが2つ舞い込んできた。1つは、BSC一時停止の原因が大規模ハッキングによるものだったこと。早急な手立ては取られたが被害総額は甚大、多くの仮想通貨ユーザーが注目することとなった。もう1つは国内仮想通貨決済サービスSlashの新機能リリースだ。SNS上で流れてきた動画は瞬く間に拡散され、大きな話題を呼んだ。

今回は、この2つのトピックと他1つについてお伝えしていく。

トピック:BSC一時停止、大規模ハッキングで総額5億3600万ドルの被害

先週仮想通貨界を最も賑わせたのは、総額5億3600万ドルの被害を出した大規模ハッキングだ。

今回の攻撃によって、BSC(バイナンス・スマート・チェーン)が一時停止。

大手仮想通貨取引所バイナンスでCEOを務める趙長鵬(チャンポン・ジャオ)氏が、Twitterで大規模ハッキングについて言及する事態となった。

攻撃を受けたのは、クロスチェーンブリッジであるBSCトークンハブだ。ハッカーによって不正実行されたことにより、合計100万BNBが発行された。その内、約1億度ドル分がETH(イーサリアム)をはじめとする複数の通貨へとブリッジされ、流出したことを確認している。

ブリッジされたトークンは各所ですぐに凍結措置が施され、被害額を大幅に抑える形となった。

特筆すべき点は、既存のBNBが流出したのではなく、不正に生み出された新規コインが流出したということだ。このため、ユーザーの資産に影響はないという。

トピック:SlashがQRコード決済機能をリリース、1400種類以上の銘柄に対応

仮想通貨決済サービスを提供するSlash Web3 Paymentは、QRコード決済機能のリリースを発表した。新機能によって1400種類以上の銘柄でQRコード決済が可能となる。

同サービスは、DEX(分散型取引所)を通してトークンのブリッジや支払いを行うことができる。このため、1400種類という膨大な数のトークンに対応可能となっている。ウォレットの利用は非常に簡単であると共に、店舗側の導入も容易な点が大きな注目を集めている。公式アプリを導入すれば、すぐに決済機能を利用できるのだ。

店舗は指定した通貨(USDT・USDC・DAI・JPYC・ETH)で売上を受け取ることができ、さらに法定通貨への換金も可能だ。

トピック:「NFT配布くん(仮) 」リリース、仮想通貨とウォレット不要でNFT保有を実現

株式会社リードエッジコンサルティングは、「NFT配布くん(仮)」のリリースを発表した。

同サービスは、「NFTマス・アダプションツール」であり、仮想通貨とウォレット不要でNFTの保有を実現するサービスだ。

各所でNFTを耳にすることが増えたものの、新規勢のハードルは高い状態に変わりはない。NFTを手に入れるためには、MetaMaskをはじめとするウォレットと仮想通貨の準備が必要だ。加えて、OpenSeaなど英語主体のNFTマーケットプレイスを利用する場合が多く、初めてのNFT保有までには何枚物障壁が立ち並ぶ。

「NFT配布くん(仮)」はこうした現状の課題を解消し、誰もが気軽にNFTを手にできる社会を目指す。

先週のまとめと今後の見通しの考察

大規模ハッキングによるBNBの不正流出が大きな話題となった先週。凍結措置によって被害の一部は抑えられたものの、大きな事件となったことには変わりない。

こうした問題が生じるたび、自由度の高い開かれたブロックチェーンの負の面について考えざるを得ない。セキュリティ面については、今後も大きな課題となりそうだ。

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