先週21日にビットコインは史上最高値を更新した。約6か月間届かずにいた6万5000ドルを突破し、6万6976ドルを記録。
7万ドルまではまだ幅があるが、期待も高まっている。
今回は、この最高値更新のニュースと共に背景にあるビットコインETFの最新ニュース、そして仮想通貨市場に新規参入を促す仮想通貨ウォレットのニュースについて紹介していく。
先週のBTCチャート(10月18日~10月24日)
先週のビットコインチャートを見ていこう。
21日に価格が上がり、史上最高値を更新している。しかしこの価格を維持できず、翌日には5%以上の下落となった。さらに下落は続き、24日には670万円台まで落ち込んでいる。
ただし下落はここで止まり、徐々に回復の兆候がみえている。
トピック:ビットコイン、6万6976ドルの史上最高値を更新
最高値を更新したのは20日未明。6万6976ドルに到達し、一時高値をキープした。
ビットコインが最高値を更新するのは実に約6か月ぶりのことである。更新前の記録は、4月14日にたたきだした約6万4800ドルとなっていた。
円建てで最高値を更新したのは18日時点で、この時710万円台に到達し前回の最高値である707万1867円を塗り替えることとなった。
前回の記事では、ビットコインETFの承認を受けて期待感が高まっていることに触れたが、先週の高値更新はこの影響を受けているとみて間違いないだろう。
トピック:ビットコインETFの承認が相次ぐ、アメリカで3例目が誕生
史上最高値を更新した背景にあるビットコインETF。アメリカではつい先日初めて承認のニュースが流れ期待感の高まりにつながったが、追い打ちを書けるように2例目、3例目のニュースが飛び込んだ。
1例目は19日に承認された、「プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジー」で、2例目は「ビットコイン・ストラテジー・ETF」だ。
前者は取引が開始されており、後者は25日からBZX取引所で取引開始が予定されている。その後、21日に承認されたのが「ヴァルキリー・ビットコイン・ストラテジー・ETF」だ。
22日にはナスダック市場に上場し、取引が開始されている。
投資信託を通じてビットコインに投資ができるようになるビットコインETF。
これまで仮想通貨の現物取引を渋ってきた投資家たちの財布のひもを緩ませることができるのではないかとの期待が高まっている。実際に今回承認された各ETFへの反応は好調で、今後もビットコインETFに注目が集まっていくだろう。
トピック:ウォレットがより身近に、仮想通貨投資への新規参入も期待
アメリカで大変な人気を集めている投資アプリがある。
「ロビンフッド」と呼ばれるそのアプリに仮想通貨のウォレット機能に向けて、テスト版の予約が殺到したと話題だ。
ロビンフッドには、取引手数料の安さと少額から投資できるという一般人にも投資がしやすいメリットが散りばめられている。このため、ユーザーの仮想通貨ウォレット機能へ期待が高まっているのだ。
またフェイスブックは、アメリカとグアテマラでデジタルウォレットの「Novi」の試行を始めた。こちらは、デビットカードを利用してウォレットで送受金ができることが大きな魅力となっている。
安心・安全かつ使いやすい仮想通貨ウォレットが広まることによって、これまで参入してこなかったタイプの人たちが仮想通貨投資に興味を持ち始める可能性は高い。そして、DEXが盛り上がってくることも予想される。
先週のまとめと今後の見通しの考察
ビットコインが史上最高値を更新した背景には、ビットコインETFがある。ビットコインETFの普及によって、これまで参入してこなかった層の投資家たちが資金を出すようになるだろう。
そして、使いやすいウォレットの普及もまた、それとは違った層の人々を仮想通貨の世界に参入させていくにちがいない。このようなニュースは仮想通貨投資の世界に新たな風を送り込み、ますます市場を盛り上げていくことを期待させてならない。今後の動向に注目だ。