ビットコインの快進撃が止まらない。価格が200万円を超えてから多少の波はあってもグングン上昇を続け、ついに先日1BTC250万円を突破した。
何が上昇のきっかけだったのか、詳しくチェックしていこう。
先週のビットコインチャート(12月21日~12月27日)
こちらが先週のビットコインチャートだ。
200万円を突破後しばらく230万円付近でもみあいを続け、24日を境に上昇トレンドに移行。その後27日まで上昇を続けている。
取引量が上昇していないことを鑑みると、利確が終わってテクニカル的な買いが続いているのでは無いかと予想している。ニュースからも状況を詳しく確認してみよう。
トピック:世界中の大手銀行が乗り出している
先日のニュースでも伝えたが、シンガポールのDBS銀行をはじめ、スイスのデジタル取引所SDXもSBIホールディングスと提携して、シンガポールにデジタル取引所を解説することを発表している。
そのほか、ロシアの最大手エネルギー会社の子会社であるガスプロムバンクがスイスで暗号資産のカストディサービスを始めたところだ。
仮想通貨が世界の金融機関を巻き込み始めている。これらが好材料として価格を後押ししていると考えられる。
トピック:機関投資家向けのビットコイン投資ファンドに1ヶ月で20億ドルが流入
機関投資家向けのビットコイン投資ファンドであるグレースケール・ビットコイン・トラストに、一か月で20億ドルが流入していることが確認できている。
この事実から、投資家がビットコインに非常に注目していることがわかる。こちらもトレンドを後押ししている材料の一つと考えることができるだろう。
現在、同社に集まってきている資金総額は130億ドル。日本円に直すと1兆円を超える。これだけの金額が仮想通貨に流入してきているのであれば、価格が今後大きく下がるとは考えにくい。極端な話、グレースケール・ビットコイン・トラストの動向を見ているだけで、ある程度は今後のトレンドを把握することができるのではないだろうか。
トピック:twitterでの「bitcoin」の単語数も増加、3年ぶりに高水準に
Twitterで「ビットコイン」とツイートしているツイート数も増加していることに注目したい。
もちろんビットコインに注目しているのは機関投資家などの大手投資家に限らない。個人投資家たちも参入する機会を伺っていることがわかるニュースだ。
200万円を超えたあたりからすでにその兆候は見られているが、12月に200万円を突破したニュースが発表されてから1ヶ月も満たないうちに250万円を突破していることを考えると、やや過熱気味ではないかとも思える。前回のバブルも一気に上昇したあとすぐに暴落した。その前例があるため、経験者は特にこの状況では参入しにくいと考えているかもしれない。
先週のまとめと考察
2020年は世界中が混乱に陥った非常に困難な一年だったが、金融の世界では銀行家や機関投資家までもが一つの資産、一つのヘッジ策としてビットコインの価値を認めるようになった。ビットコインはもともとデジタルゴールドという異名があるが、まさに金の代わりとして認知されるようになってきたように思う。
銀行や投資家のビッグマネーが注入され、いとも簡単に過去最高値を更新した。2021年もこのまま上昇し、いずれ1BTC300万円を超えるだろうと考えられるが、これまで先行投資してきたクジラたちが利確するタイミングも注視したい。トレードを行うのであれば、来年はさらに価格変動に敏感になって、チャンスを見逃さないようにしていきたいところだ。