NFTブームの影響を受けてガス代が高騰しているイーサリアムだが、先週はハッシュレートが過去最高値を記録し、さらに10億ドル超えの流出を見せるなど、4月に見せた上昇をまた観測できるのではと期待が高まっている。
そんな中、韓国ではついに厳しい規制が実行される段階にきており、多くの取引所が苦境に立たされている。
今回はこれらの話題と合わせて、国内取引所の明るいニュースを紹介する。
トピック:12億ドル相当のイーサリアムが流出、4月の上昇の再来か
9月16日、12億ドル相当のイーサリアムが集中型取引所から引き出され多くの注目を集めた。
4月にも集中型取引所から10億ドル相当のイーサリアムが引き出されたことがあるが、その後1か月間でイーサリアムの価格が約60%もの上昇を見せている。このため今回の短期的な流出を見て、イーサリアムの価格上昇を期待する投資家たちが相次いでいる。
12日にさかのぼるとハッシュレートが過去最高値を記録しており、依然としてガス代の高騰がありつつも好調となっている。
トピック:24日韓国でライセンス制が導入予定、中小取引所はどうなる?
韓国で新たなライセンス制度が導入されるにあたって、条件を満たしていない取引所が多数に上ることがわかっている。
厳しい条件を全てクリアしている取引所はわずかで、特に「銀行とパートナーシップを結んで実名口座と紐づける」という条件が満たせない取引所が相次いでいる。
これを受けて、韓国で約2900億円相当分の仮想通貨が消失すると見込まれている。
韓国内ではそもそも銀行が仮想通貨取引所との提携をしたがらない傾向があるため、提携銀行のない中小規模の取引所が苦しい状況に立たされているのだ。韓国ではアルトコイン市場が盛り上がっており、中小規模の取引所でもかなり活発に取引が行われている。
このため、今回のライセンス制度の導入によって廃業となる取引所が多数出てくるとアルトコイン市場にも大きな影響が出てくるだろう。
既にいくつかの取引所はサービス停止の発表をしている。
韓国国内だけでなく、その影響は世界規模になると見られており、既に大手仮想通貨取引所の一つであるBybitは韓国ユーザーへのサービス提供を一部停止せざるを得ない状況となっている。
トピック:国内取引所SBI VCがLINK(チェーンリンク)・DOT(ポルカドット)の取扱いを開始
大手証券会社を運営するSBIの仮想通貨取引所SBI VCは、これまで取扱い銘柄が5種類となっており、国内最大16銘柄を取扱うコインチェックと比べるとかなり少なかったが、今回新たに2つの銘柄の取扱いを発表し話題となった。
これで、SBI VCは7種類の銘柄を扱うことになる。追加されたのは、LINKとDOTだ。
LINKは国内取引所で初の取扱いとなるため、さらに注目が集まっている。さらに、使いされたDOTはV字回復を見せる好調ぶりで、今後の動向にも期待される。
今回の新規銘柄追加にともなって、SBI VCでは期間限定の新規口座開設キャンペーンや抽選ボーナスキャンペーンが開催されているので、まだ口座を開設していない場合は要チェックだ。
先週のまとめと今後の見通しの考察
24日に韓国で施行される厳正なライセンス制度は、少なからずアルトコインの価格に影響を与えることが予想されるため、前後はチャートから目が離せなくなるだろう。
先週のイーサリアムは概ね好調ではあるが、これも24日にどれほどの影響を受けるか予測できない。
今週は特に、24日付近の価格の動きに注目が集まるだろう。