ブロックチェーン技術を活用したゲームは、ブロックチェーンゲームあるいはNFTゲームの中でも当初より注目を集めているThe Sandbox。
既に世界中で4,000万ダウンロードを記録しており、その勢いは留まることを知らない。今回は、The Sandboxの新たなシーズン開幕と日本企業の参入を取り上げながら、The Sandboxの今後について考察していく。
The Sandbox、アルファシーズン2の情報解禁
NFTゲームの中で大きな人気を集めるThe Sandbox。
The Sandboxは、プレイヤーがアバターを用いてメタバース内でゲームを作ったりプレイしたりできる、プラットフォーム型ゲームだ。
26日にアルファシーズン2の情報が解禁された。
シーズン開幕は3月3日の日本時間24時。
大きなポイントは、前回シーズンのアルファ1では必要だったシーズンパスが不要で、誰でも参加できる点だ。
ただしシーズンパス自体は発行される予定で、所有者は最大1,000ドルものSANDが獲得できるチャンスを与えられることになる。
スクウェア・エニックスがついにThe Sandboxと提携
The Sandboxの話題は尽きない。
この度、国内最大手ゲームメーカーである株式会社スクウェア・エニックスとの提携が発表された。
The Sandboxファンの間でかねてより待ち望まれていた日本のゲームとのコラボは、大きな話題となっている。
スクエニは、The Sandbox内でゲームを構築するために必要なLAND(メタバースの土地)を既に購入しており、ここに「Dungeon Siege(ダンジョン シージ)」というRPGゲームが展開されていく予定だ。
「Dungeon Siege(ダンジョン シージ)」は過去にスクエニから販売されていたゲームで、累計170万部もの売上を記録しており、根強いファンも多いゲームだ。
エイベックスもThe Sandboxに参入、「エイベックスランド(仮)」を展開
参入する企業はゲームメーカーだけではない。
エイベックス・テクノロジーズ株式会社は、The Sandbox内に「エイベックスランド(仮)」と呼ばれるメタバーステーマパークの展開を発表した。
同テーマパークでは、所属アーティスト関連のNFT作品が売買される予定だ。
The Sandboxは、エンターテイメント領域の大きな市場へ
スクエニ、エイベックスと日本企業の参入が相次ぐThe Sandbox。
ゲームを展開するだけでなく、一つのメタバースとしても世界中から注目を集めている。現在のLANDの所有状況を見ても、The Sandboxはエンターテイメント領域の大きな市場として機能し始めている。
The Sandbox市場の大きな特徴は、国境のないメタバースという果てしなさだ。日本のゲームや音楽が一つのメタバースを通して、これまで以上に容易に世界へ広がっていく。
ファンたちは新たな作品を求めて、これからどんどんThe Sandboxに足を踏み入れていくことになる。
これが、新たなエンターテインメント領域のマーケットなのだ。
NFTゲームと呼ばれてはいるが、最早リアルなのではないだろうか。そう思わせるリアルの市場が、メタバース内に広がっていく。