仮想通貨の冬が直撃でNFT関連企業のレイオフ、NFT市場の現在と今後

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様々な要因で価格を落とし続けている仮想通貨市場。

ギリギリのところでなんとかつながっているが、予断は許さない状況だ。

この影響は、NFT市場にも大きく現れている。今回の記事では、仮想通貨の冬がもたらしたNFT関連企業のレイオフと市況感を踏まえて、今後について考察していく。

NFTマーケットプレイス大手OpenSeaが約20%の人員削減へ

大手マーケットプレイスOpenSeaが約20%の人員削減をするという衝撃的なニュースが話題となった。

今も連日NFT関連のニュースで市場が賑わいを見せる中で、一体何が起きているのだろうか。

ご存じの通り、仮想通貨市場はビットコインを初めて昨年のピークと比較すると信じられない程の下落を見せている。様々な要因が重なって起きた暴落な上に回復の兆しは見えず、OpenSeaだけでなく関連企業のレイオフは相次いでいる。

【レイオフ実施の関連企業】

  • 仮想通貨取引所Gemini(約7%)
  • 仮想通貨取引所Coinbase(約18%)
  • Crypto.com(約5%)
  • BokckFi(約20%)

OpenSeaは現在進行形でレイオフを実施している状態だ。これによって、今後5年間の危機は脱するという。

現在のNFT市況感

OpenSeaが多くの従業員を解雇するに至った現在のNFT市況をおさらいしていこう。

NFT市場は今年の1月にピークを迎え、日本円で約2兆3000億ドル規模まで一気に成長を見せた。

ところがその後、仮想通貨の冬を迎えたことでNFT市場も冷え込み、6月時点では約1443億円まで下落してしまったのだ。

仮想通貨の価格がいかに落ち込んでいるか容易に想像がつく数字である。この中でOpenSeaは、ピーク時に約6897億円だったNFT販売実績が、6月時点で約967億円まで減少。

これではピーク時と同じ体制に危機感を持つのも無理はない。

2000人新規雇用Bainance,、対照的な動き

多くの関連企業がレイオフを実施する中、驚くべきことに大手仮想通貨取引所Binanceは、6月に2000人の新規雇用を行っている。

Binanceは仮想通貨の冬を非常にポジティブに捉えており、その後にもたらされる「良い結果」に投資をしているようだ。

今回のような仮想通貨市場の暴落は初めてではなく、これまでにも何度かあった。

バイナンス創業者のチャンポン・ジャオ氏は、これまでの経験を踏まえて有能な人材を採用するために最適な時期だとしている。

Binanceといえば、最近はライセンス取得のために各国の金融当局に働きかけていることが話題となっている。この状況下で、強かに準備を整えている姿を見ると、心強さを感じるだろう。

仮想通貨の冬がNFTへ影を落とす

人員削減が行われるからと言って、OpenSeaはこれまで通り、ユーザーにとっては大きな変化はない。

しかし、仮想通貨の冬が落とす暗い影は、人員削減だけではないのだ。一番恐ろしいのはローンチに向けて進んでいたNFT関連プロジェクトが、フェードアウトしてしまうことだ。

多くのユーザーが、これからローンチされるはずのNFTゲームで利用されるガバナンストークンやゲーム内トークンに投資をし、ローンチ日を心待ちにしている。ところが、仮想通貨の冬によってNFT市場が下火になれば投資する人間が減り、プロジェクトの存続にも影響してくると予想される。

仮想通貨の冬はこれまで何度も繰り返されてきて、乗り越えられてきた歴史があるが、NFTは実質初めての冬を迎えていると言ってもいいだろう。

仮想通貨の価格が回復すれば、自然とNFT市場も息を吹き返すのは間違いないが、ここが正念場だ。

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