Axie Infinityは2022年どうなっているのか、P2Eで稼ぐ未来とは?

NFTゲーム「AXIE」 NFT情報
NFT情報

ブロックチェーン技術を使ってつくられるブロックチェーンゲーム。

ゲーム内アイテムや装備品などのNFT化などもあり、NFTゲームと呼ばれることもある。

そんなNFTゲームの売上を計測しているNonfungible.comによると、2021年の年間NFTゲーム売上が51億7000万米ドルにものぼったと発表された。

この数字は2020年と比較すると約200倍で、2021年のNFTブームの沸騰度がうかがえる。

NFTゲームには様々なものがあるが、その中でも一際知名度が高くユーザーも多いものは現時点でごくわずかだ。

今回は、その中でも広く知られている「Axie Infinity(アクシ―・インフィニティ)」の動向を追っていきたい。

Axie Infinity、2021年の動向

NFTゲーム「AXIE」

Axie Infinityは、アクシ―というモンスターを戦わせたりクエストをクリアしたりして楽しむNFTゲームだ。

至って普通のゲームのように思えるが、NFTゲームの売上高は他と一線を画している。

NFTコレクションランキング(Crypto Slam)
(画像出典:CRYPTO SLAM)

売上高は40億ドルを超え、NFTの販売量も圧倒的な数となっている。

Axie Infinityにはゲーム通貨AXSが存在する。

NFTが一気に広まり、仮想通貨市場全体が盛り上がった昨年の価格を見ていくと、11月に過去最高額である約18000円を記録している。

今年に入って金融市場の低迷もあり、現在は5000~7000円の間で推移しているが、上場時は約14円からのスタートだったため、比較するととてつもない上がり方をしていることがわかる。

Axieチャート
(画像出典:CoinMarketCap)

2022年、低迷のAxie Infinityの新たな試み

昨年のピーク時と比べると価格は半分以下となっているが、現在のAxie Infinityはどうなっているのだろうか。

AXSの価格だけを見ると、Axie Infinityはやや低迷気味であると捉えられる。

AXS価格の下落の原因の一つとして、ゲーム内ネイティブトークンSLPの異常なインフレが挙げられている。

SLPはゲーム内のクエストなどをクリアしていくことで獲得できるトークンだが、この供給量と消費量のバランスが著しく崩れている現状がある。なんと供給量が消費量の4倍にもなっているのだ。

こうした異常なインフレが、トークンの価格下落を招く一因となっているという見解が、公式から発表されている。

これを打開すべく、公式は2月4日にインセンティブモデルの変更を打ち出した。現在過剰に供給されているSLPの供給量を削減すべく、毎日SLPを獲得できるデイリークエストシステムの廃止を決めた。

PE2で稼ぎ続けることはできるのか

Axie Infinityはスマホでも遊べるという大きな特徴がある。

インターネットさえあれば、ハードを問わず誰でもプレイすることができるので、これを利用して実際に生活を営むゲーマーも現れた。

特にフィリピンなどの新興国では、日本でNFTゲームが話題になる前から「Play to Earn(P2E)」は知られており、Axie Infinityをプレイすることで日銭を稼ぐ人たちが話題となっていた。

昨年時点では、Axie Infinityで稼いだ収益は月平均1200ドルともいわれ、現地の最低賃金の約5倍以上を記録していた。こうした状況を見て、フィリピン財務省などはAxie Infinityで得た収益も課税対象とするなどと発言したことも話題となった。

これはあくまで、昨年時点の話だ。今はどうなっているのか、現状は見えていない。

新興国と日本では物価が大きくちがう。日本では、副業として生活費の足しにできる可能性はある。しかし、日本でP2Eが主収入の手段として普及する可能性はあるだろうか。

P2Eという新たな働き方、あるいは稼ぎ方は多くの人にとって夢があり、是非とも試したいと思う対象だろう。

これがスタンダートな働き方の一つになるためには、もう一押しが必要だ。ゲームには流行りがある。アップデートを重ねても、「面白さ」を感じなくなればユーザーは離脱していくに違いない。

たくさんの名タイトルを輩出してきた日本だからこそ、NFTゲームという土台の上で「面白さ」を追及したP2Eタイトルを創り出して欲しい。

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