直近のビットコイン市場は大きな上昇こそ無いものの、依然として価格帯はキープする動きが続いている。ここ最近のイーサリアムの動きもあり、ビットコインに対しての見方も変わりつつあるのが現状だ。
今回はビットコインのチャート分析とそれに付随する情報を解説していきたい。
ビットコイン価格はやや下降気味
この1週間で、ビットコインの価格はやや下降している。この状況は、ビットコインの今後に対する強気派と弱気派の力が拮抗しはじめているからとも捉えられる。強気派は依然としてビットコインは見込みがあると考えて価格を落とさないように買いを続けている。一方、弱気派としてはイーサリアムのここ最近の上昇によって生じたビットコインからイーサリアムへの流入などを考え、これ以上の価格上昇が厳しいのではないかと考えている。
なによりも注目すべきことは、ビットコインのマイニング難易度の上昇である。現在、ビットコインのマイニング難易度は過去最高レベルを更新し続けているのだ。状況を簡単に表すと、どんなに性能の良いマイニング機器を使おうと、どんどん以前より利益をあげることが難しくなって行っているということだ。つまりはマイニング機器のコストは上がっても利益が入らないためかなり厳しい状況になってきている。
マイナーがイーサリアムへ移行する可能性も
この状況になると、お隣のイーサリアムがとても魅力的に見えてくる。いやイーサリアムは実際にとても魅力的なのである。現在イーサリアムで最新機器を用いてマイニングをすると1日の利益がおおよそ12ドル程になる。この数字ははビットコインでマイニングした場合の2倍相当の数字になるためマイナー達からするととても魅力的な選択肢なのである。
仮にマイナーたちがイーサリアムに興味を示してマイニング先を変える動きが顕著になっていった場合は、ビットコインの価格は下がると予想する弱気派が一気に増えることが予想される。
現在11,000ドル周辺がサポートラインとなっている。拮抗してはいるが、今後弱気派が優勢になってこのサポートラインを割った場合は、一気に価格が下がる未来が見えてくる。
コロナによる需要増は続くか
ただ、仮想通貨市場全体がコロナウイルスの影響で需要が増してきている状況に変わりはなく、国に管理されない新しい資産、デジタルゴールドとして価値を高めてきていることは間違いないだろう。ここである程度価格が上昇するようであれば、今後も価格は上がっていくだろうし、反対に下がった場合は今後のビットコインの伸びはあまり期待できないかもしれない。
強気な動きと弱気な動きを見極めることが今後の仮想通貨で重要なことだ。FXのような取引をする際には、一瞬の下落で損をすることがないように注視することが大事である。