当ページでは、ポルカドット(Polkadot/ DOT)の保有や投資にあたり、主な特徴やプロジェクトの目的、買い方(購入・取引できる暗号資産取引所)、そのほか関連する情報などをまとめている。
ポルカドットとは?概要・歴史・目的
ポルカドットは2017年にICOで1億4000ドルを調達して、作られた仮想通貨だ。ポルカドットはWeb3.0という新たなWebの世界を実現するために開発された。
Web3.0とは、ブロックチェーン技術によって実現する、分散型の新しいWebの世界のことを指す。これまでのWebの世界は下記の通りである。
・Web1.0:ホームページをユーザーが一方的に閲覧する時代
・Web2.0:SNSなどにより双方向のコミュニケーションがある時代
私たちがネット上で物を購入したりSNSに登録したり、何らかのサービスを利用する際には個人情報を登録する必要がある。その個人情報は、たとえばGoogleや楽天などの企業が主体となって管理することになるため、これは「中央集権型」の仕組みであるといえる。
しかし、Web3.0が持つ分散型の仕組みであれば、個人情報はブロックチェーン上で分散管理することになる。これにより、しばしば企業が起こす個人情報漏えいの問題を解決し、セキュリティ面でも安全にサービスを利用できる。
ポルカドットを開発したWeb3財団というスイスの財団には、イーサリアムの共同創設者ギャビン・ウッド氏の名も並んでおり、ポルカドットの目指す新しいWebの世界には多くの期待と注目を集めている。
名称(英名) | ポルカドット(Polkadot) |
---|---|
ティッカーシンボル | DOT /td> |
発行開始年 | 2017年10月 |
発行上限枚数 | なし |
発行方法 | マイニング報酬として |
承認方式 | GRANDPA(GHOST-based Recursive Ancestor Deriving Prefix Agreement) |
中央機関 | なし |
提唱者 | ギャビン・ウッド |
プロジェクト公式サイト | https://polkadot.network/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/polkadot_jp |
ポルカドットの仕組み・主な特徴・将来性
ポルカドットには様々なブロックチェーン同士をつないで相互運用できる分散型のWeb世界の実現を目指している。
これを実現するために、ポルカドットはインターオペラビリティ(相互運用性)が可能だという特徴がある。これはポルカドットのブロックチェーンだけでなく、ビットコインなどの異なるブロックチェーンの相互運用ができるということだ。
ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは互換性がなく、それぞれのブロックチェーンをつなぐことができない。そのため、たとえばイーサリアムをビットコインに変換するには、取引所で取引する必要があった。取引所を経由するということは、管理者が存在する中央集権型のものを利用するということ。個々のブロックチェーンは分散型であるにもかかわらず、技術不足のために中央集権型のものを利用せざるを得なかったのだ。
しかしポルカドットを経由すれば、異なるブロックチェーン同士をつなぐことができるため、完全な分散型の世界を実現できる。
また、ポルカドットには「パラチェーン(正しくはパラレルチェーン)」という並列化されたブロックチェーンの仕組みがある。このパラチェーンによって、トランザクション(取引)を並行して処理するため、処理速度が向上される。
ブロックチェーンではユーザーが集中してトランザクションの遅延や手数料の高騰が起きる「スケーラビリティ問題」がたびたび発生している。ポルカドットでは、このパラチェーンによってスケーラビリティ問題を解決している。
さらに、ポルカドットは優れたセキュリティモデルでも有名だ。多くの仮想通貨では「Proof of Work」「Proof of Stake」といったアルゴリズムが用いられている。しかしこれらのアルゴリズムは、個々のブロックチェーンの安全性を保つためにブロックチェーンごとに多くのリソースを割くことになる。そのため、小さなブロックチェーンでは十分なリソースを確保できずに外部からの攻撃を受けたり、処理に時間がかかったりするという問題があった。
しかしポルカドットは、ブロックチェーンのセキュリティが一箇所にまとめられており、全てのブロックチェーンに対応できる巨大なプールを用意している。これによりリソースの奪い合いによるセキュリティ機能の低下を軽減することが可能だ。
また、アルゴリズムもポルカドット独自のGRANDPA(GHOST-based Recursive Ancestor Deriving Prefix Agreement)という仕組みを用いている。このアルゴリズムでは、優れたネットワーク下で瞬時にブロックが確定、悪いネットワーク下で問題解決後一気に大量のブロックが確定する。
加えてポルカドットは、DEX(分散型取引所)という新しいプラットフォーム「ポルカデックス(Polkadex)」にも参入している。多くの仮想通貨はコインチェックやバイナンスなど、特定の企業が主体となって管理する中央集権型の取引所(CEX)を利用する。しかしポルカドットはDEXに参入し、ポルカデックスという新たな仕組みを構築したことで価格の上昇にもつながった。
ポルカデックスは現在ICOで資金調達中かつテストネットの準備中であり、まだ取引を行うことはできない。ポルカデックスはイーサリアムのブロックチェーンを用いて、完全な分散型の取引所(DEX)を構築するために開発された。取引所が分散型になることで、トランザクションなどにかかる手数料がゼロになるというメリットや、ビットコインの40倍以上処理できるなど処理速度が飛躍的に向上している。
ポルカドットには、今後のWebの世界をさらに発展させていくような仕組みがたくさん詰まっている。Web全体で、分散型のシステムが取り入れられる日が来るのもそう遠くはないかもしれない。
ポルカドットのこれまでの主なトピック
(2021年5月19日)
GMOコインが日本国内で初めてポルカドット(DOT)の取り扱い開始
(2021年1月3日)
DeFiの資産に保険を提供するプロジェクト「PolkaCover」がIDO(分散型取引所で行われるトークンセール)実施を発表
(2020年12月23日)
大手仮想通貨取引所バイナンスがポルカドットをサポートするためのファンドを設立
(2020年8月)
Huobi、Krakenなどに上場
(2017年10月)
ICOにより資金調達され、ポルカドットが発売される
ポルカドットの購入方法【取扱国内取引所一覧】
- GMOコイン(販売所)
- BitFlyer(取扱なし)
- CoinCheck(取扱なし)
- DMMビットコイン(取扱なし)
- Bitpoint(取扱なし)
- bitBank(取扱なし)
- Huobi(取扱なし)
- Zaif(取扱なし)
Binance・ OKEx ・Kraken・ BitMart・ Bithumb・ KuCoin・ BITFINEX ・Bittrueで取扱あり
ポルカドットの特徴まとめ
- 2017年にリリース
- Web3.0の世界を目指して開発された通貨
- 他のブロックチェーン同士をつなぐ相互運用性がある
- GMOコインで日本国内初上場
今後もポルカドットの最新情報は当ページにて随時アップデートします