ネム(NEM/ XEM)の基礎知識|歴史・特徴・仕組み・将来性・取扱取引所まとめ

仮想通貨ネム(NEM / XEM)の基礎知識 各通貨の基本情報
各通貨の基本情報

当ページでは、ネム( NEM/ XEM)の保有や投資にあたり、主な特徴やプロジェクトの目的、買い方(購入・取引できる暗号資産取引所)、そのほか関連する情報などをまとめている。

ネムとは?概要・歴史・目的

ネム(NEM)とは「New Economy Movement」の略称であり、非中央集権型の新しい経済の仕組みを確立することを目的としたプラットフォームの名称だ。このプラットフォームで使用されている通貨の名称をゼム(XEM)という。ネムは一部の富裕層に富が集中する状況を解消し、誰もが平等に稼げる世界を目指している。そのような思いを名前にも反映させている。

また、XEMはすでに上限である8,999,999,999XEMの発行が完了している。そのため、これ以上XEMの流通量が増えることはなく、マイニングをする必要もない。その代わりに、「ハーベスト」という独自の報酬の獲得方法がある。マイニングでは専門的な知識やサーバーなど、高度な設備が必要とされるため、ハードルが高い。しかしハーベストは、手持ちのパソコンで参加できるため、初心者でも参入しやすいのがメリットだ。

さらにネムは、「承認スピードが速い」ことが最大の特徴だ。1ブロック作成にかかる時間はビットコインの約10分に対し、ネムはわずか1分ほどである。データの処理速度が速いということは、取引のスピードが速いということ。仮想通貨にとって大切なスピードの速さには定評があるのは大きなアドバンテージである。

不幸にも国内で起きた大事故であるコインチェック流出事件、さらにはその流出されたコインをロールバック(無かったことにする権限)を行わないというNEM公式の発表により価格は暴落したが、根強いファンが多く、現在価格を徐々に取り戻している。

名称(英名) ネム(NEM)
ティッカーシンボル XEM
発行開始年 2015年3月
発行上限枚数 8,999,999,999XEM(上限まで発行済)
発行方法 発行主体が発行
承認方式 Proof of Importance(プルーフオブインポータンス)
中央機関 なし
提唱者 チャールズ・ホスキンソン
プロジェクト公式サイト https://nem.io/platforms/
公式ツイッター https://twitter.com/nemofficial

ネムの仕組み・主な特徴・将来性

ネムのアルゴリズムは、他の多くの仮想通貨とは違い「Proof of Importance(プルーフオブインポータンス)」という独自の仕組みである。

これはネム専用ウォレット内の、「XEMの保有量」「保有期間」などから得られるスコアによってネットワーク運営にどれだけ貢献したかを評価するというものだ。

専用ウォレットにXEMを保有していると、1日ごとにスコアが加算されていく。このスコアが10,000XEM以上になるとデータの承認作業に参加できるようになり、報酬獲得の権利を持つことができる。このように、データの承認に参加し、報酬を得ることを「ハーベスト」という。

一見するとPoSに似ているが、経済活動への貢献度が加味されるため、ただ多く保有しているだけでは有利にならないように設計されているのが特徴だ。長期的に保有率が高いユーザーが寡占状態になるというPoSが抱える課題を解決し、より公平な経済圏をつくることができると考えられている。

また、ネムは仮想通貨の中でもセキュリティがトップクラスで高いことでも有名である。ネムは「Eigen Trust++」というセキュリティの仕組みを改良したものを採用している。Eigen trust++とは、「ノード」というネットワークとユーザーをつなぐPCやスマートフォンなどの機器同士が互いに監視・評価を行い、悪質なノードを見極めるというものだ。

これにより、ひとつひとつのノードが出した情報の正確性を別のノードが監視・評価しながらノードの信頼度を高めていくことができる。2016年12月に行われた、中国のサイバーセキュリティ関連非営利組織の調査では、数ある仮想通貨の中でもネムが最も安全性が高いと評価されている。

また、ネムは大型アップデートで「Symbol」という新しいプラットフォームを2021年3月17日にリリースしている。このSymbolでは新通貨「XYM」が誕生。これまでXEMを保有していた人は、このXEMと同額のXYMを受け取ることが可能だ。

ネム(XEM)は個人をターゲットにしたブロックチェーンプラットフォームとして機能しているのに対し、Symbol(XYM)は企業や公的機関のブロックチェーンに特化したプラットフォームとして開発された。Symbolはセキュリティの強化や処理速度の速さが向上するなど、ネムをパワーアップさせている。

一度大事件を起こして失敗していてもなお立ち上がっているという点においては、他のコインにあまり類を見ない強みを持っている運営がバックについているコインだと考えることができる。

ネムのこれまでの主なトピック

(2021年3月17日)
大型アップデートで「Symbol」誕生、このアップデートで新通貨XYMが生まれる

(2019年1月末)
ネム財団が組織再編を行う、これによって価格下落

(2018年1月26日)
仮想通貨取引所Coincheckが外部からのハッキングによりネム(XEM)が盗難される、これにより1月末には1XEM=80円にまで急落

(2018年1月7日)
史上最高値である1XEM=211円を記録

(2015年3月)
ネムのリリース

ネムの購入方法【取扱国内取引所一覧】

  • BitFlyer(販売所)
  • CoinCheck(販売所)
  • GMOコイン(販売所)
  • DMMビットコイン(販売所)
  • Bitpoint(取扱なし)
  • bitBank(取扱なし)
  • Huobi(取扱なし)
  • Zaif(販売所)

ネムの特徴まとめ

  • 2015年にリリース
  • アルゴリズムはProof of Importance
  • ハーベストで報酬獲得
  • 新チェーンのSymbol誕生で新通貨XYMが生まれる

今後もネムの最新情報は当ページにて随時アップデートします

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