ビットコインは昨年末以来高騰が続いていたが、Tesla社ビットコイン大量購入などの影響もあって一気に市場を拡大させている。
現在、各企業がビットコインを始めとする仮想通貨に積極的に取り組んでいるが、直近で大きな動きをみせた4社の動向をこの記事では簡単に紹介する。
Twitter-ビットコイン投資を検討か
TwitterのCEOであるJack Dorsey氏は、”ビットコイン肯定派”の一人として知られている。つい最近、同氏はビットコインが持つシステムを「将来のインターネットの姿」として称賛する発言を残している。
私がビットコインにこれほど情熱を持っているのは、そのモデルが示している”一つの個人や団体によってコントロールされたり影響を受けたりしない基本的なインターネット技術”のためです。これがインターネットの目指す姿であり、時がたてば、もっと多くのものがそうなるでしょう。
出典:Twitter
The reason I have so much passion for #Bitcoin is largely because of the model it demonstrates: a foundational internet technology that is not controlled or influenced by any single individual or entity. This is what the internet wants to be, and over time, more of it will be.
— jack (@jack) January 14, 2021
さらには、CNBCのインタビューにてTwitterCFO・NedSegal氏が「従業員・ベンダーへの支払い方法や、貸借対照表の一部にビットコインを用いることを検討している」とも発言している。
これらの動向から、同社が将来的にビットコインを保有するようになる確立は非常に高いと言えるだろう。
テスラ-ビットコイン大量購入で市場に激震
Teslaが約15億ドル相当のビットコインを購入したことが、SECに提出されたレポートによって判明した。
CEOであるElonMusk氏はビットコインについて都度言及を重ねており大きく注目を集めていたが、今回の大量購入によって本格的に仮想通貨業界へ参戦することとなった。
この影響を受け、2月8日20時台に410万円台だったビットコインは、2月9日16時台には一気に500万円台を突破した。
さらにElonMusk氏は、Clubhouse”にて「私はビットコインを支持しています」と発言し、今後もビットコインへ力を入れていく可能性について示唆をしている。
Stripe-ビットコイン関連サービス再開か
オンライン決済サービス大手Stripeが、ビットコインでの決済を再開する可能性が浮上した。これは、先日MicroStratagyが開催したビットコイン投資に関する企業向けセミナーのなかで、Stone Ridge Asset Management CEOのRossStevens氏が明らかにしたものだ。
同社は2018年4月23日でビットコイン決済サービスを終了していた。これは、同社がビットコインの高ボラティリティ性や、取引終了までの時間は長時間にわたること、これらが要因となって発生するエラーを懸念してのものだ。
Stripeは未だ公式に声明を出してはいないが、最近の仮想通貨業界の盛り上がりを考えれば十分に可能性はあるだろう。
SWIFT-中国人民銀行と提携開始
2月5日、SWIFT (国際銀行間通信協会)が中国の中央銀行である”中国人民銀行”の子会社”デジタル国際デジタル通貨研究所”と共同で、金融ゲートウェイ企業を立ち上げたことが報じられた。新会社の名称は、「Finance Gateway Information Services Company」となることが発表されている。
この新会社の具体的な事業や方針などは発表されていないものの、情報システムの集約やデータ処理、技術コンサルティングなどを主な業務とすることが判明している。
ビットコインら仮想通貨に対して規制への強い姿勢を示している中国当局だが、政府主導でのデジタル通貨普及については積極的に動いているようだ。SWIFTとどのように今後結びついていくのか、大きく注目が集まっている。
ビットコインに投資する企業情報まとめ
この記事では、4社の動きを簡単に取り上げた。他にも、JPMorganやMorgan Stanleyなど金融大手が市場に参入するという噂が流れている。各企業の動向については引き続き注視し、大きな情報については改めて当サイトでもご紹介する。