ビットコインに負けじとアルトコインも活発な動きをみせている。特にリップルは大きな動きがあった。今回のアルトコインニュースではそこに注目しつつ、他の通貨や周辺情報もピックアップしてとりあげてみた。
リップル保持者へSparkトークン配布のスナップショット完了
今月の12日、リップル所持者のなかでオプトインをしている人々へ、Sparkトークンのエアドロップ(配布)のためのスナップショットが行われた。
同日にリップルを所持していた人たちは、所持しているXRPと同じだけのSparkトークンが付与されることが約束されている。
そもそもSparkトークンとは、リップルの投資部門であるRippleXが出資するFlare Networks(フレアネットワーク)によるネイティブトークンだ。フレアネットワークの目的はXRPの分散型台帳「XRPL(XRPレジャー)」にスマートコントラクトを実装すること。そのネットワーク上で使われるトークン(仮想通貨)がSpark(スパーク)である。
このタイミングまでずっとリップルをホールドしてきた投資家たち、もしくはスパークの配布日が近くなってきて改めてエアドロップの恩恵を受けるために購入した人々の期待感の高まりが、直近の価格上昇のチャートを形成してきた。
しかし、配布の決定という一つの節目を迎えたことで、利益確定に向かう人々も出てくる。
一時期は1XRP65ドルをマークしていたが、現在は50ドルが見えてきている。11月の半ばの価格まで戻ってきているので、一つの大きな山が形成された状態だ。
今後はこの45ドル付近がレジスタンスラインであると言われている。45ドルを下回れば、さらに下落が続いていくだろうと予想されている。(追記:17日を境に再び上昇に転じている)
ネム、上昇率ランキング1位へ
ネムコイン(XEM)が、ビットコインを抜いて上昇ランキング1位に繰り上がっていることが確認できた。
チャートを見ると、2年前のバブル期と同じ形をしているので危険視する人たちも多い。しかし今年はビットコインに対して機関投資家や大手個人投資家たちが参入しているため、これまでの上昇トレンドとは異なる様相となっている。
現在、2017年の最高値から半値を取り戻した状態になっている。相場の格言では「半値戻しは全値戻し」と呼ばれるものがあるが、今回はその格言どおり年末に向けてさらに上昇していくのではないかと予想されている。
DBS銀行、デジタル資産取引所を来週にもスタートか
ついに、仮想通貨市場に大手銀行が加わるようだ。リップルコインに早期から着眼してパートナーシップを組んでいるSBIホールディングスに加えて、今回はもっと直接的なニュースになる。
シンガポールの銀行DBS銀行が新たに仮想通貨取引所を立てる予定だ。これにより、DBS銀行にて通貨を保有している人たちは法定通貨を仮想通貨に交換することができるようになる。
ただし現時点での発表では、銀行側に認証された機関投資家と大手個人投資家のみが参加可能とのこと。まだ一般公開はされないようだ。
取り扱う通貨は、BTC・ETH・XRP・BCH。
一般顧客にはまだあまり意味のないニュースかもしれないが、銀行が参加してきているということ自体に意味がある。
仮想通貨が世界的に着目されていることを裏付けるニュースとして取り上げさせていただいた。