ついにこの時が来た。bitcoinが米国のクレジットカード大手Visaから後押しを受けようとしている。あるデビットカードで支払いを行うと、その報酬ポイントとしてbitcoinが支払われるカードが発売予定なのだ。
オンラインで買い物をした際、一部をビットコインで還元していたフィンテックサービス、Foldが、Visaデビットカードを発表した。
このデビットカード、ただのVisaデビットカードではない。その特徴は、使用した金額の10%がビットコインで支払われるということ。そう、ちょうど皆が貯めているポイントやマイルのように。
あるようでなかったbitcoin還元のカード。これは画期的だ。
Foldがどうアプリ内で実施したアンケートによると、「もしbitcoinが貯まるクレジットカードがあったら使用しているクレジットカードを変えるか？」という質問に対して、Foldを使用している約90%の利用者が「変える」と答えたそう。元がbitcoinサービスなのだから関心が高いのは目をつぶって欲しいところだが、ともあれこのアンケートから、Foldはこのデビットカードを作ることを決定したそうだ。
つまり、「人々はbitcoinを使うことに関してはまだ興味を持っていないが、bitcoinを貯めることについては興味を持っている」とはFoldのCEOウィル・リーブスの言葉。
bitcoinに興味はあるけれど、使用することに興味がない。でも、マイルやポイントよりもbitcoinの方が、価値を感じている。こんな心理に着目している。
マイルやポイントは期限付きだが、bitcoinが無期限。期限付きは、使用する機会がないとどこかで消えてしまう。この期限リスクがないことも、魅力の一つだろう。
半減期を間近にして乱高下を繰り返しているbitcoinだが、長期的には上がるのではないかと予想されている。この心理－－保有していれば価値が増えていくのではないか、と言った投機的な意味での保持ができるというところも、マイルや他のポイントにはない魅力の一つだろう。
ちなみに還元率は最大10%。国内のクレジットカードのポイント還元率はいろんなあれこれを組み合わせても2%いくか行かないかと言ったところ。普通に高還元率のカードとして、日本国内からもこのカードを求める人が出てきそうだ。