DeFiネタ!大注目だったSushiSwap(寿司)が創業者の不正で急落

SushiSwapとは アルトコイン情報
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イーサリアムが盛り上がっているのは皆さんの多くがご存知のところであろう。その加熱を後押ししている要因がDeFi(分散型金融)であることは間違いない。DeFiが注目を浴び、多くの投資家の資金流入によってイーサリアムの伸びを加速させている。

そのDeFiのなかで、約10日ほど閃光のように輝いたSushiSwap(スシスワップ)というプロジェクトが注目を集めていたことはご存知だろうか。

今回の記事では、このSushiSwapについての解説に加えて、DeFiでの他の注目プロジェクトについてまとめていきたい。

SuShiSwapとは?UniSwapとは?

SushiSwapを解説する前に、まずUniSwapというものについて解説する必要がある。

UniSwapとは、ETHベースの分散型取引所(DEX)であり、管理人を持たない取引所のことである。CoinCheckやBinanceなど従来からある取引所では、運営元が資金を出したり渡したりすることによって仮想通貨の取引ができる。

一方UniSwapをはじめDEXは、資金自体をユーザーに提供してもらって取引ができるようにしたシステムである。既存取引所は、通貨を交換した際に手数料が発生してそれが運営元の利益となるが、UniSwapでは資金提供者に還元されるところがポイントだ。

そしてもっとも注目すべきは、UniSwapはオープンソースであるということだ。つまり、誰でも複製してUniSwapと同じものを作ることができる。

SushiSwapとは、簡単にいうとこのUniSwapから派生したDEXだ。

取引所は、資金がないと取引できない。何も持ってないものがいきなり「俺はCoinCheckだ!」なんて言っても、換金できるどころかいきなりパンクするのは目に見えている。

SushiSwapもUniSwap同様、資金も集めることにした。SushiSwap内で利用できるお金を提供することを「プールする」と言う。SushiSwapは、UniSwapにプールして得たトークンをSushiSwapに預けたら、Sushiトークンを付与していた。

そして、SushiSwapを利用した人たちから利益が発生したら、それがあなたに分配されるという構造だ。

SushiSwapのSushiトークンによる錬金術

注目するのはここからだ。SushiSwapでは、このSushiトークン自体にも価値がついて取引されるようになったのだ。

SushiSwapでもらえるSushiトークンは、UniSwapにあるSushi/ETHのペアにプールするとさらにトークンがもらえ、それをSushiSwapに預けることによってさらにSushiがもらえる仕組みがあった。

プールしてあるため金券にもなるし、金券自体が価値を独自で持つ。その金券を預けるとさらに金券がもらえる。金が金を産む。

スシという”ネタ”のようで馴染みやすい名前から話題が話題を呼び、3日間であっという間に7億ドルものお金を集めることになった。

SushiSwapの急転落

大手取引所のBinanceにも上場し、すごい勢いで伸びたSushiプロジェクト。このまま一気に上り詰めるかと思いきや、事態は急転する。

省略していきなりクライマックスからお伝えすると、開発資金として集められていたSushiトークン(プロジェクト内の通貨)を、創業者が売却していたことが発覚するのだ。

創業者がトークン約13億8000万円を売却したことで、「プロジェクト中止なのでは?」という憶測が憶測を呼び、価格が急落。創業者による出口詐欺の声が高まり問題となった。

当初は、UniSwapで得たトークンをSushiSwapに入れて、そこで得たSushiをさらにUniSwapに入れてそれをSushiSwapにさらに入れて、なんて錬金術的な流れがあった。

それが今度はSushiをSushiSwapに戻してトークンをもらい、それでUniSwapからSushi/ETHペアを戻し、そこで得たSushiをSushiSwapに入れ戻して、そのトークンをUniSwapに戻す、というまったく逆の流れが発生し、一気に価格と勢いを失っていった。

今回は解決策として創業者が管理権限を移譲し、売却で得た資金はすべてイーサリアムに戻すことで解決した。しかし価格は依然として低いままだ。(プロジェクト事態は存続している)

このSushiSwapの件はかなり特例だとは思うが、立ち上げの時点では魅力的なプロジェクトだったことに間違いはない。

DeFiの要チェックプロジェクト

UniSwapはまだ新しくできたばかりで未整備の部分も多いが、投機対象としては魅力的なプロジェクトも多い。

yearn.finance(YFI)というトークンは、DeFiが注目されはじめてから価格を8倍にも伸ばしており、今後の動きも期待されている。

UMAというプロジェクトも価格は当初より5倍となった。

基本的に多くのトークンは上昇傾向のため、何かを選んで少額でトライしてみるのはいいかもしれない。ただし、価格変動は並の仮想通貨の比ではない。リスクも十分に検討しておきたい。

まとめとしては、SushiSwapは収益性の高さから注目されたものの、創業者の不正からサービスが移行するという結論に至った。本件のような事案もあるが、DeFiには注目できるプロジェクトも多く、まだまだ新しいサービスのため今後の伸び代に期待できる。

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