ソラナ大規模不正流出事件で激震!国内では不正取得通貨の没収不可と判決!先週のコイン界隈

イーサリアムキラーとして期待されるソラナ(SOL) アルトコイン情報
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ビットコイン価格の回復にともなって、少しずつアルトコインも価格を取り戻しつつある。その中で先週、アルトコイン界隈ではソラナへの攻撃が大きな話題となった。何かとお騒がせが続くソラナの騒動についてお伝えするとともに、国内での仮想通貨の動きについて2点紹介する。

トピック:ソラナ不正流出事件、原因はSlopeウォレット

3日以降、ソラナ(SOL)やSPL規格のトークンが大量に流出する事件が発生した。被害総額は推定10億円と言われており、8000件近くのウォレットアドレスが影響を受けたとされる。

被害を受けたアドレスは、ソラナに対応するウォレットSlopeによって作成されたものやSolpeへインポートして使われていたものだとわかっている。Solpeには深刻な脆弱性があり、通常暗号化されるべき秘密鍵が平文のままサーバーへ送信されていたのだ。これを悪用したハッカーによって、大規模な不正流出が発生。起こるべくして起こった不正流出事件となってしまった。

事件発覚後、Slope運営は新たなウォレットの作成と資産の移動を促した。当然だが、新しいウォレットはSlope以外から作成する必要がある。

トピック:東京高裁で判決「不正に取得された仮想通貨は現行法で没収できず」

かつて、国内外を騒がせたコインチェックの大規模流出事件があった。2018年当時、コインチェックでは約580億円相当のネム(NEM)が流出し、大変な問題となった。

この時、流出したネムと知りながら闇市でトークンを取得した男は、組織犯罪処罰法違反に問われていた。取得したネムはなんと、約5億3000万円にものぼるという。

しかし、現行法では不正に取得した仮想通貨を没収することができないとの判決が下された。男は、有罪判決を受けたものの不正取得した約5億3000万円分のネムの没収は認められることはなかった。

検察側はこれに不服を唱え、上告している。

被告が不正取得したネムは、本来なら流出した持ち主に返されるべきである。しかし現行法ではそれができないという状況には、疑問を禁じ得ない。いかに国内の法整備が遅れているか、露呈した判決と言える。

トピック:エフネス、「CRYPTO HOTELS」オープンでホテル予約に仮想通貨決済を導入

株式会社エフネスと株式会社ミックナインは、仮想通貨で国内のホテルや旅館の予約・決済ができる「CRYPTO HOTELS」をオープンした。

同サービスによって予約できる軒数は、なんと国内外60万以上。リリース直後の現在は、決済可能通貨がビットコインのみとなっているが、今後サービスの拡充と共に対応通貨が増えていく予定だ。

予約方法は非常に簡単で、条件を入力しホテルを検索。予約したいホテルを選択したら、表示されるQRコードを読み込んで手持ちのビットコインを送金するだけだ。手続きも簡単で国内では新しいサービスとして、注目が集まるだろう。

先週のまとめと今後の見通しの考察

ビットコインとともに価格を取り戻しつつあるアルトコインだったが、先週はソラナの不正流出事件があり、大きな波紋を呼んだ。NFT需要が爆発的に増えると共に、イーサリアムよりもガス代が安く速くトランザクションできるソラナに注目が集まった。

しかし、ソラナは以前もサーバーが落ちるネットワーク障害が発生するなど、不安な要素も露わになっていた。そこへ、今回の大規模な不正流出が起きると、ソラナ愛好家の心も離れざるを得ない。

こうした中で、不正取得した仮想通貨を没収することができないとの判決が下された日本。間違いなく不安は膨らむだろう。

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