昨今のNFTブームはまだまだ衰えることなく、加速しているように見える。
この流れに乗って各所で大きな動きが見られることが増えてきた。
今回は、そんなブームの中で見られる大きな動きを3つ取り上げていく。1つはDeFi、2つ目はNFTゲーム、そして3つ目は国内での仮想通貨の広がりについて関連するトピックだ。
トピック:イーサリアム上での攻防、USDCがテザー(USDT)を初めて上回る
イーサリアム上で発行されるステーブルコインの中で、常に供給量一位を保ってきたテザーが初めてその座を明け渡した。
供給量を上回ったのはUSDCで、昨今のDeFi(分散型金融)のブームによって利用料量が増えていることが要因と考えられている。
USDCとテザーは米ドルに裏付けられるステーブルコインで、イーサリアムの他にもソラナやトロンといったブロックチェーン上で利用できる。
このため異なるブロックチェーンを含めた総供給量を比較すると、テザーの方がまだまだ勝っている状況だ。
しかし長らく首位をキープしてきたテザーに対する逆転劇は非常に大きな注目を集めている。
要因にもあるように、DeFiのブームは予想以上に大きな波を起こしていることがわかる。
トピック:海外仮想通貨取引所FTXが投資部門「FTXベンチャーズ」を設立
海外仮想通貨取引所の大手であるFTXは「FTXベンチャーズ」と名付けられた投資部門の設立を発表した。
大きな話題となった要因は、新しいファンドが2300億円規模であるということだ。
同ファンドは最近ブームとなっているNFTゲームとWeb3.0の普及と促進に寄与する領域への投資を行っていく。このような仮想通貨関連企業による大規模投資は、実はそう珍しくはない。
関連企業によるファンド規模ランキングにおいて、今回のFTXは3位に位置するということで、上には2つもより大きなファンドが存在している。
どちらにせよ、こうした大規模ファンドによる積極的投資によって、現在盛り上がっている各領域はますます大きな流れに乗っていくこととなるだろう。
トピック: 次世代コミュニケーションアプリ「Links」で2181種類の仮想通貨が送受信可能に
Links株式会社が開発し運営する次世代コミュニケーションアプリ「Links」は、2021年4月5日正式リリースし、当初はビットコインの送受信ができることで知られていた。
しかし今回のアップデートで、なんと41種類に及ぶブロックチェーンに対応するようになり、延べ2181種類もの仮想通貨を送受信できるようになったのだ。
さらに、同数の通貨での投げ銭や支払いにも対応しているとのことで、海外仮想通貨取引所を介さずに様々な通貨を手にすることができる可能性が広がる。
同アプリは、iPhone・Android両方でダウンロードが可能。青売り内でコミュニティを作成することも可能で、仮想通貨関連の情報交換コミュニティなども活発に運営されている。
先週のまとめと今後の見通しの考察
昨年から大きなブームを巻き起こしているNFTを始めとして、DeFiなども注目を集めている。
話題になる少し前から多くの関連企業が、こぞって関連事業やファンドを起ち上げ注力してきた。
ようやく形になりどんどん日の目を浴びるようになってきているようで、関連ニュースが連日舞い込んでくる。
国内でも同様の動きは見られているが、海外ほど活発ではないように思える。それでも国内ユーザー向けにLinksのようなアプリが開発され、どんどんとアップデートされていく様子は、ますます仮想通貨の今後の隆盛を思わせてならない。
今は様々な要因があって仮想通貨市場はやや下火になっているが、まだまだ今後に期待できる要素がこれでもかと押し寄せてきていることに期待が高まる。