今回のアルトコイン週報では、LINEがNFT取引市場を提供することやドージコインの元となる写真のNFTが高値で取引されたこと、そして仮想通貨ソラナの最新情報をピックアップした。NFTに関心を持つ読者にとって、LINEのトピックは朗報かもしれない。
トピック: LINE、NFT取引市場の提供を発表
LINEの仮想通貨事業を展開するLVCは9日、同社の仮想通貨ウォレットである「LINE BITMAX Wallet」でNFT(非代替性トークン)取引が可能な「NFTマーケット」の提供予定を発表した。
LINE BITMAX Walletではすでに、ユーザーがLINEアカウントを持っていればNFTを含むデジタル資産を管理し、友だちと交換することもできる。
LINEは2018年4月に「LINE Blockchain Lab」を設立以来、仮想通貨やブロックチェーンに力を入れてきたが、最近ではNFTの普及にも貢献している。2020年8月には「LINE Blockchain Developers」というブロックチェーンサービス開発プラットフォームで、独自のブロックチェーン「LINE Blockchain」でNFTを発行し、サービスを構築できる環境を提供していた。
トピック:ドージコインを生み出した元となった写真のNFTが400万ドルで落札
仮想通貨ドージコイン(DOGE)の元となった写真のNFTが販売された。
ドージコインはビットコインのパロディとして作られた通貨だが、2021年に入ってから劇的な価格上昇を見せている。その注目に乗じて、今回のNFTが1696.9ETH(400万ドル以上)という驚異的な額で落札された。
NFTは「very.auction」で販売された。NFTの説明欄には、「すべての始まりのオリジナル画像」とある。この写真は柴犬「かぼす」が写っており、2010年2月13日に飼い主の佐藤敦子さんが撮影したものだ。
佐藤敦子さんのブログでは、他の写真とともにかぼすの写真が投稿されている。ドージコインの元になった犬だとしてかぼすの写真がミーム画像として世界中に拡散されているほどだ。
トピック: 仮想通貨ソラナ、340億円超の資金調達を発表
仮想通貨ソラナ(SOL)の開発を行う「Solana Labs」は9日、プライベートトークンセールでおよそ3.1億ドル(約344億円)の資金を調達したことを発表した。
Andreessen Horowitz(a16z)をはじめとする名だたる投資家が出資に参加している。新たな資金は、ソラナのブロックチェーン上に構築されるDeFi(分散型金融)などのプラットフォームの開発を進めるために活用する。
ソラナのブロックチェーンは1秒間に5万トランザクションの処理が可能とされており、高いスケーラビリティが特徴だ。すでに分散型取引所(DEX)が稼働したり、韓国にもエコシステムを拡大したりと最近注目を集めている。
まとめ:NFTブームは続く!?
最近は、NFTが大きく注目を集めている。NFTはブロックチェーン上に改ざん不可能な形で所有権を記録することが可能な、非代替性トークンだ。ひとつとして同じものは存在しえないこと、一度記録した情報は削除不可能である点などから唯一無二の価値を持つ。
今後もNFTは活躍の幅を広げていくと見られている。アルトコインの中でも特殊な位置付けにあり、難しそうなイメージがあるかもしれないが今のうちから調べておくと良いかもしれない。