広がるメタバース進出、JPモルガンがDecentraland内で銀行設立【アルト週報】

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ウクライナ情勢がひっ迫する中、金融市場の動揺を受けて仮想通貨市場も下落を見せた先週、さらに追い打ちをかけるようにFOMCによる新ルールの発表があった。

今回は市場に影響を与えたFRB幹部に課せられる新たなルールの紹介と、メタバース進出を果たしたJPモルガンのトピック、そしてTwitterの新機能について紹介していく。

トピック:米FRB幹部らの仮想通貨投資を禁止、新たなルールで仮想通貨一部下落

米FOMC(連邦公開市場委員会)は18日に、FRB(連邦準備制度理事会)に所属する上級職員に向けて、仮想通貨や株式などの投資に関する新たなルールを提示した。

同ルールでは、該当する職員が個人の株式・セクターファンド・債権・仮想通貨・外貨の購入およびデリバディブ契約の購入、または証拠金取引での証券購入、空売りなどを禁止することを明記している。

要するにFRB幹部らは今後、仮想通貨の購入や保有を禁止されることとなる。

さらに対象となる幹部らの配偶者も同じルールが適用されることになっており、仮想通貨市場はこの発表を受けて下落に傾いた。今回発表された新ルールは今年5月1日から適用される予定だ。

トピック:JPモルガンが新たな取り組み、Decentralandに銀行を開設

メタバース分野で大きな人気を集めるDecentraland(ディセントラランド)に銀行が開設される。

米の大手金融JPモルガン・チェースは、同仮想空間内に「Onyx Lounge」と呼ばれるラウンジを設立した。

同ラウンジはDecentraland内にあるショッピング街のMetajuku(メタジュク)と呼ばれる場所に置かれている。現在はまだ大きな機能は果たしていないが、いずれメタバース不動産などを取り扱う金融取引の中心となっていくことが予想される。

Decentralandはイーサリアムブロックチェーンを基盤とするメタバースプロジェクトの一つで、MANAを利用したメタバース不動産の売買やその他コンテンツの取引ができるようになっている。

メタバースが注目を集めると同時に知名度を伸ばしてきた。その流れの中で、ナイキやアディダスといった大手企業が競ってメタバース内に店舗を構えるなど、メタバースへの関心は留まることを知らない。

今後もさらなるメタバース進出が報道されていくだろう。

トピック:Twitterが新機能「TipJPYC」をリリース

ビットコインやイーサリアムの投げ銭機能をリリースして話題となったTwitterは、新たにJPYCの投げ銭機能を発表した。

JPYCは日本円連動型のステーブルコインで、前払い式の支払い手段扱いとなっている。

入出金方法はTwitterらしく、ツイートを使ってアドレスを取得するしくみとなっており、詳しく説明を読む必要がありそうだ。昨年誕生したばかりの日本円連動型ステーブルコインJPYCは、まだまだ普及には至っていないが今後はふるさと農材など官公庁の取り組みにも用途が広がって行くことが想定されている。

同コインは現在、JPYCマーケットプレイスから購入が可能だ。

先週のまとめと今後の見通しの考察

先週はビットコインをはじめとして仮想通貨市場は下落を見せたが、仮想通貨関連の新たな取り組みのニュースが散見されるなど、明るさも保った。

特にTwitter社の新機能は、昨年リリースされた日本円連動型のステーブルコインの普及につながっていくことが期待される。

北京冬季オリンピックが終わり、ウクライナ情勢はいよいよ瀬戸際となっている。今週は特に注目を集めることとなるだろう。

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