イーサリアムのガス代が7億円超!懸念点を解説

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ここまでETH2.0やDeFiの影響によってかなり順調に価格を上昇させてきたイーサリアムだが、果たしてこのまま上昇するのだろうか?今回はここまで上がってきているイーサリアムで懸念されている不安要素について解説をしていきたい。

イーサリムの懸念はガス代の上昇

結論としては、イーサリアムは今も上昇の勢いが強く上がるかどうかは分からないものの、大きく下落することはないのではないかと予想される。というのも、DeFiによってビットコインからの流入は続いていたり、マイニングの効率などの点でも、イーサリアムに流入するケースが多くなってきているからだ。

しかし、その中でもやや不安な点がここにきて発生している。それはイーサリアムのガス代である。ガス代とはトランザクションフィーのことで、取引手数料だ。このガス代がイーサリアムで急騰を続けており過去最大を更新中なのだ。

実際にどれくらいの手数料がかかっているのかというと、過去30日間で約17,700ETHもの手数料がかかっている。これは大体7.2億円であり、1ヶ月にこれだけのガス代がかかっているとなると問題として見られても不思議はないと言える。

トランザクション(取引)数もイーサリアムは他の通貨と比べてもずば抜けて多く、4月-6月でなんと86.6万件とビットコインの約3倍の数に登っている。これだけのトランザクション数とガス代そのものの高騰が、先の何億もの数字を作ってしまっている。

現在も高騰を続けているガス代だが、DeFi市場の急成長に伴い詐欺まがいのプロジェクトやスパムなどの取引によってネットワークが圧迫され、この高騰を助長している。

この問題に対して調整が入った場合、価格上昇の勢いが止まる可能性もあるだろう。

ガス代高騰の解決策はあるのか

この問題に対して上がってきた改善案に、ブロック報酬を75%削減するというものがある。これはかなり思い切った策であり、ブロックあたり2.0ETHを0.5ETHにするというものである。

この削減案に対して一部のマイナーはかなり反発をしていている。というのも、現在のイーサリアムのマイニング効率はかなり優れており、マイナーからすると利益をあげることができる場所であるからだ。

仮にこの策が施行された場合には手数料も下がり、マイニングによる利益も下がることになる。そうなった場合は、ビットコインから流入してきていたマイナーたちが再びビットコインに戻るような動きも考えられる。

現在の上昇の大きな要因の1つにになっていたマイニングのうまみがなくなることによって、弱気派が優勢になる可能性も大いにあり得る。

ここまで膨れ上がってしまったガス代をどう対処するのか、今後の動きに注目したい。

手数料を削減する際には必ず一時的であれ冷え込みが発生するので、今購入を検討している方は発表があるまでは控えておきたいところだ。

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