江戸の町を仮想空間に形成するEDOVERSE、NFT未認知層を取り込むきっかけになるか

江戸バースとは NFT情報
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NFTが盛り上がりを見せ始めて、早いもので1年近く経過している。

当時提供予定だった関連サービスも続々とローンチを迎えているが、そういったものに食いつくのは依然としてNFT認知層だ。こうした中で、NFT未認知層の日本人ユーザーが大きな興味を引きそうなメタバースがある。

本記事では、EDOVERSEの概要と未認知層を取り込める可能性について考察していく。

EDOVERSE(江戸バース)とは

Shinwa Wise Holdingsの100%子会社のEdoverse株式会社によってコンサルティングされるEDOVERSEは、メタバース内に江戸の町を再現する新たなプロジェクトだ。

運営は、GameFiによるゲーム構築を行っているEdoverse Foundationだ。

これまで、東京や京都といった町をモデルにしたメタバース空間はあったが、江戸をモチーフにするプロジェクトは初めて。同プロジェクトはゲーム性も兼ね備えており、ユーザーは仮想の江戸で土地を購入したり家を建てたりできる。

ただ「遊べる」だけではなく、コンセプトの根底には江戸の歴史的価値や日本文化・芸術への理解促進が掲げられている。

さらに大きなポイントは、徳川宗家19代目徳川家広氏がEDOVERSEでの将軍の座に就くということだ。現実と仮想がリンクするような構造で、非常に興味を掻き立てる。

ローンチ前からの人気、今後の予定

7月1日に販売開始となったEDOVERSE内の土地NFTには、申し込みが殺到。

サーバーがダウンするほどの人気ぶりを見せた。無事受付開始以降は、たった1時間で販売予定数に達し第一回申し込みは終了となった。

今後の予定としては、7月中に「Edo Coban」「Edo Zeni」という関連トークンの販売がある。

EDOVERSEに興味を持って、ゲームで遊びたいならこのトークンは早めに手に入れておきたいところだ。ゲーム自体の正式ローンチは、2023年中盤~後半を予定している。

Oasis TOKYOとの違いはなにか

大手国内仮想通貨取引所コインチェックとThe Sandboxが共同で制作しているOasis TOKYOは、東京をモチーフにしたメタバース空間だ。

EDOVERSEはこれと異なるように思う。

まず、The Sandbox内の造形は全てボクセルアートと呼ばれ、ブロックによって構築される。

誰でも簡単に様々な造形を生み出すことができる一方で、リアリティに欠けるのだ。

これに対し、EDOVERSEの造形は非常にリアリティがあり、まさにゲームの中に入ったかのような体験をもたらすに違いない。

また、ゲーム性も大きく異なってくると予想される。この2つの違いが、EDOVERSEの大きな魅力へつながっていると考えられる。

NFTを知らずに手にする人が増える機会を形成

EDOVERSEの意義は、NFTを知らない人たちがNFTを手にする機会を生み出すことにあるように思う。

昨年後半から爆発的にNFTの認知度が高まったとは言え、まだ狭き世界の中で興味のある人たちが積極的に取引をしているような状況だ。

しかしEDOVERSEには、NFTを知らない人も強く興味を持てる内容となっている。つまり、EDOVERSEを楽しむことで、自然とNFTやトークンを手に入れる機会が形成されるきっかけとなるのだ。

それが、なんなのかよく知らなくてもEDOVERSEで楽しく遊ぶために、取引を始めることになるだろう。これにより日本人ユーザーの中の未認知層へもNFTは広がっていくことが予想される。

EDOVERSEは現在開発中だが、是非現在提供されている様々な関連サービスと一線を画した「面白さ」を提供してもらいたいと願う。

EDOVERSE
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