2021年は仮想通貨市場にとって大変大きな盛り上がりを見せる良い1年となった。
しかし11月末からやや下落気味の通貨が多く、先が不安な人も多いだろう。
今回はそんな少しの不安を和らげる、アルトコイン関係の明るいニュースを紹介していく。
トピック:メタバースETFをSECへ申請、2022年も注目が集まるメタバース
ビットコイン現物ETFの承認が延期され続け、話題を集めるSECでのETF承認関係の中で少し明るいニュースだ。
昨年、米初のビットコイン先物ETF承認を受けたProSharesが、メタバース関連のETF「ProShares Metaverse Theme ETF」の申請をしたのだ。
昨年後半から非常に注目を集めたメタバースだったが、このETFはそうしたメタバース関連企業の株価をもとにして運用される。
メタバース関連企業と言えば、Facebookから改名をしたメタやアップル、アマゾンなどの大手が並ぶ。カナダでは既に同様のETFが上場を果たしており、今回の申請によって米も後に続くか注目が集まっている。
トピック: パレットトークンがBybitに上場、日本企業のNFT事業へ期待
28日、Bybitでパレットトークン(PLT)の取扱いがスタートした。
これまでパレットトークンは、大手国内取引所であるコインチェックでのみ取扱われていた。
投資家たちはパレットトークンが海外取引所へ上場することを兼ねてより待ち望んでおり、今回ようやくそれが実現する運びとなった。パレットトークンはそのブロックチェーンを利用して、12月中旬に宇宙へ飛び出した前澤友作氏がNFT発行をしたことでも最近大きな話題となっていた。
大きな話題とともに、今後は海外の市場でもパレットトークンが拡大していくことが期待される。
トピック: ドージコインのロードマップが公開、実は史上初
昨年も何かと話題を集めたドージコインが、この程ロードマップを公開して話題を呼んだ。実は、ドージコインの開発に関するロードマップが公開されるのは初めてのことだ。
ドージコインが2013年に誕生してから、9年経っての発表となった。
今回発表されたロードマップは「Dogecoin Trailmap」と銘打たれ、今後進行していく8つのプロジェクトについて触れている。
その中でも特筆すべきは、「コミュニティステーキング」だ。
詳細については不明だが、コミュニティステーキングができるPos(プルーフ・オブ・ワーク)のドージコインが誕生する予定だ。
ドージコインのコミュニティ参加者が恩恵を受けられるとあって、長年ドージコインを応援してきたファンにとっては朗報だ。
そもそもドージコインはミームコインといって、要するに冗談のような存在だった。
ドージコイン財団は長らく活動をしていなかったが、2021年の8月より活動を再開、それに伴って昨年は何かと話題となる機会も多かった。また、仮想通貨界で知らない人はいないイーロン・マスク氏がアドバイザーとしてバックについており、発言ごとにドージコインの価格に影響を与えている。
今回のロードマップ公開によって、ドージコインは正真正銘の仮想通貨として変貌を遂げようとしている。
今後はロードマップの進行度をチェックしつつ、イーロン・マスク氏の発言に注目していく必要があるだろう。ドージコインはまだまだこれからの成長に期待できるコインだ。
先週のまとめと今後の見通しの考察
ビットコインの価格が落ち着き、仮想通貨界隈には不安の空気が流れている。
しかし、こうしてアルトコイン関連のニュースを見ていると、そういった市場に現れる価格とは異なった盛り上がりがまだまだ続いている。特にメタバースやNFT関連は、昨年から大きな話題となっているが新規事業として取り組み始めた企業にとっては、まだまだこれから軌道に乗るところだ。
つまり、まだこれらの関連通貨は伸びていく可能性が大きい。
まずは話題の通貨の動向を追いつつ、メタバースやNFT関連で今後期待できそうなアルトコインを発掘していくことが今年初めの作業になるだろう。