ビットコイン価格は、過去最高の時価総額を更新した先々週とは打って変わって先週は急落した。
流れに乗ってそのまま上がっていくと思われていた矢先、一時的に14%まで急落したのは一体何が原因なのだろうか?
今回のビットコインニュースでは、急落した理由や原因を話題となったトピックから探っていく。
(注:記事執筆時には1BTC200万円を超えてくるような上昇トレンドも確認できており、現在仮想通貨全体のボラティリティが非常に高いことにも注意したい)
先週のビットコインチャート(11月23日~11月29日)
こちらが先週一週間のビットコインチャートだ。24日~25日辺りまでは先々週に引き続き好調を維持していたが、26日に一気に急落。その後も低迷を続け今に至る。
ここからはトピックに合わせて分析をしていきたいと思う。
トピック:ビットコイン一時14%急落
仮想通貨ビットコインが26日の取引で一時14%急落。過去9ヶ月で250%余りの急騰を演じたビットコインは、最高値の1万9511ドルまで7ドル以内という高値圏に達したわずか数時間後に急激な下げに転じた。
急落の主な原因は、
・仮想通貨の規制強化の不安
・先週の上昇を受けた利益確定の動き
の2点が挙げられる。
NEXO(ロンドン)のマネジングパートナー、アントニ・トレンチェフ氏も「トランプ政権が暗号資産を取り締まる可能性があるとのニュースが下げの引き金だったかもしれない。」と語っている。
トピック:1万7000ドル割れとなった仮想通貨ビットコイン。急落はクジラによる売却か
ビットコイン価格は11月27日、バイナンスなどの大手取引所において16,900ドルを下回った。
このようなビットコインの調整は、ビットコインを大量に持つホルダー、通称クジラからの取引所へのビットコイン流入が増加したためと見られる。
クジラが取引所にビットコインを移行する理由は2つしかない。利益確定か、他のコインに換金するか、だ。そして基本的に前者の方が多い。
2万ドルを目安に利確を考えているクジラもいるのではないかと言われている。注意したい。
ただし今回は、クジラが仮想通貨取引所にビットコインを移行した直後にビットコインが実際に下落していることについても注目したい。ビットコインは27日に一時16,200ドルまで下落した後、徐々に回復の兆しが現れているが、17,000ドルを下回った状態が続いている。
トピック:(テクニカル)2万ドルがビットコインにとって大きなハードルである理由
仮想通貨ビットコイン価格はコインベース上で19469ドルに達し、2017年12月のピーク以来の最高値を更新した。ビットコインは史上最高値を更新しようとしている。もちろん史上最高値となるとテクニカル分析からいくつかチェックしておかなければならない警戒ラインがある。特に多くのアナリストはテクニカル分析からはビットコインが下落するのではないかと言われている。
ビットコインが2万ドルで反落すると予想される理由は、以下の2点だ。
・ブルトラップ
・レジスタンス
ブルストラップとは、上に突き抜けた直後に下落する値動きのことだ。チャートにおいてブルは、ブル(雄牛)喧嘩する際に下から上に突き上げることから由来されて強気(上昇)相場のことを指す。ブルがトラップされるので、突き上げたと思ったら反転急落、と言った意味合いだ。
主にフィボナッチと現在の上昇トレンドを数週間単位で見ると、細かい内容は省略してビットコインが19200ドルから19300ドルのエリアで拒否された場合、反落の可能性があるとのこと。逆にこのラインを超えることができたらこのまま強気トレンドを維持できる可能性がある。
重要なのは2万ドルというラインだ。このラインは過去最高値であり、十分な揉み合いが発生することが予想される。一度2万ドルを突破されると、売り手側が損害を被るため、2万ドルを積極的に守ろうとすることが予想される。
先週のまとめと考察
トピックからわかるように先週のビットコインの急落には様々な理由があった。
また、先ほど紹介したトピックにもあったようにアメリカの仮想通貨の規制が強化される可能性があり、それによって今後さらにビットコインの価格が下落すると予想されている。
引き続きビットコインのニュースを見張っていきたいと思う。