先日、ビットコインがついに11,000ドル以下に価格を落としてしまった。今まで強気派がなんとか買いを続け価格を維持してきたが、ここ3日間で価格が急落している。
この意味するところは、熱が入りすぎているビットコインへの反発が強くなったということであり、今後のビットコインの伸びにストップをかける可能性がある。現時点では10,200ドルあたりで下落は止まって再び上がりかけてはいるが、今後も弱気派の勢いが増す傾向が続くのであれば、価格の上昇はあまり見込めないのではないだろうか。
今回の記事では、今後チャートがどうなっていくのかネガティブな要素、ポジティブな要素の両面で考えていきたい。
ビットコイン価格下落の要因は?
先ほども述べたように、ビットコインの大きな不安要素は、ここまでの過熱気味な勢いに起因する。ETHにはじまった仮想通貨の急速な伸びに、そろそろ弱気派が出てくるのは自然な動きだ。
ほかに言えるのは、ETHへの流出だ。マイニング難易度が上がったビットコインよりも、安価に報酬が見込めるイーサリアムに鞍替えするマイナーがここ最近特に増加している。
これらがBTC価格を下げる要因、ネガティブな要素だろう。
ビットコイン価格に対するポジティブな要素は?
一方、ポジティブな要素がないわけではない。
ビットコインは、コロナウィルス感染拡大による各国の情勢不安に対し、特定の国の管理下にない新しい資産として改めて注目されてきている。インドでビットコインの取引数が過去最高に達したことも良い例であるが、世界レベルで資産の流入が続けば価格は当然上がっていく。
興味深いことが、あの超大手投資家のウォーレン・バフェットがビットコインに関心を示し始めていることである。今までビットコインには一貫して否定的な態度だった彼が、ビットコインへの投資を検討しているのだ。
仮にこの投資がされた場合、強気な動きへ傾き、再び価格が大きく上昇してサポートラインを底上げする可能性が高い。
加えて、あるアナリストによれば「ビットコインは上昇の時期にある」とする分析がある。過去のビットコインのチャートを整理した際にある周期性がみられ、その周期性によると現在は上昇する時期の初期であるというのだ。
ウォーレン・バフェットの件と周期性の話を含めると、一時的な下落はあっても長期的にはビットコインに追い風がきているのではないかとも思われる。
このようなプラスな要素、追い風要因もあり、過剰気味の熱が抜けたとしてもサポートラインは一定を維持するのではないか、と考えられる。
まとめると、ビットコイン価格に対しては一時的に弱気派が優勢になっていると考えられるが、今後上昇する根拠がなくなったわけではない。むしろ、ここからのビットコイン周りの動向は一層注視していきたいところである。