ビットコイン半減期まで残り7日を切った。半減期付近では例年、価格が大きく変動することが予想される。そして最終的に価格が上昇するのか下落するのか過去のデータを見ながら予測してみよう。
ビットコイン半減期とは、ビットコインをマイニングした時に得られる報酬がこれまでの半分になることを意味する。例えば、1回マイニングしたらこれまでは1BTC獲得できていたとすると、半減期後は、0.5BTCしかもらえなくなる。現在1BTCは$9000だから、突然報酬が$4500になる。単純に考えるとマイニングをしている人は大きな痛手であることがわかる。(実際は、今回の移行で12.5BTCから6.25BTCに半減する)
これを支えているのがビットコインの市場価値の上昇である。これまでよりもビットコインを得にくくなるため、希少価値が上がって市場価格が上昇するというロジックだ。例年、半減期を前に価格は上昇している。
とはいえ完全に市場任せなので、「もうビットコインに価値はない」と市場が判断して価格が減少した場合や、ビットコインを採掘するコストよりもパソコンや電力などに消費しているコストの方が上回ってしまった場合は、マイニングを断念せざるを得ない人々、事業者も出てきてしまう。
つまり、マイニングをしている側の気持ちに立ってみると、半減期前と後で「今所持しているビットコインを高値の状態の時に売り払ってしまう」か「価格上昇を信じてそのまま保有する」判断を迫られることがわかる。
市場の状況を見て売り買いを行っていくので、表題の通り半減期付近では価格が大きく変動するというわけだ。
また、価格が大きく変動することが分かっているため、国内外のデイトレーダーもここに参戦することになる。さらに価格は荒れるというわけだ。
ここで過去の半減期付近のデータを見てみよう。ビットコインはこれまでに2回半減期を迎えている。1回目は認知度が低く参考にならないため今回は割愛する。
ビットコインが2回目の半減期を迎えた2016年7月。1回目と比べてビットコインの認知度が上がっていたこと、さらに半減期を前にして市場が盛り上がっていたことを加え、価格は大幅に上昇した。特に大幅に変動したのは半減期前後の1〜2か月で、その後は少し前のグラフから直線を引いたような緩やかな上昇に戻っていることがわかる。
今回も同じような事が起こるのであれば、すでに半減期まで6日を切っていることから上昇は既に織り込み済みである可能性が高い。もし攻めに出るとするのであれば、価格変動からは目を離したくない一週間になりそうだ。