FOMC発表を受けて、ビットコインと共に下落を見せたイーサリアム。ビットコインと同じようにアルトコインもまた、苦しい状況に立たされている。
そんな中、多くの日本ユーザーが待ち望んでいたASTRがついに日本発上場を果たした。今回は、ASTRのビットバンクへの上場を中心に、他2つのトピックについてお伝えしていく。
トピック:ASTR(アスター)が日本初上場、ビットバンクへ
26日、日本発ブロックチェーンで知られるASTRが日本初上場を果たした。上場先は大手取引所のビットバンクだ。
同取引所では、上場を記念して10月25日までASTR/JPYの取引手数料を無料とするキャンペーンを行なっている。
アスターチェーンは、異なるブロックチェーン同士をつなぐ役割を持つポルカドットのパラチェーンとして接続枠を獲得したことで大きな話題となった、日本発のブロックチェーンだ。
26日に発行された日経新聞の広告一面を飾り、多くの人々にアスターが目指すWeb3を示した。紙面に記載されたQRコードを読み取ると、日本初上場記念NFTを無料で手に入れることができる。
日本初上場と広告戦略を起爆剤として、アスターの躍進が期待される。
トピック:アルゴリズム型ステーブルコインとNFTを規制、EUのMiCA法案
EUでマイニングが禁止されると騒がれていたのはもう、半年も前のことだ。きっかけとなったのは、MiCA法案だ。ようやく、同法案の最終草案が20日に提示された。
最終草案によると、NFTを証券として扱う規制が盛り込まれる可能性があるという。さらに、既に規制に盛り込まれている非アルゴリズム型ステーブルコインと共に、アルゴリズム型ステーブルコインも規制対象とする動きが見られているのだ。
同最終草案は、EU加盟諸国による最終投票によって可否が決まる。可決されれば、NFTとアルゴリズム型ステーブルコインの規制は免れないということになる。
トピック:Chainとニューイングランド・ペイトリオッツが提携、Web3関連公式スポンサーに
仮想通貨関連企業として知られるChainは、この度アメリカンフットボールチーム「ニューイングランド・ペイトリオッツ」とスポンサー契約を締結した。
これにより、Web3関連における公式スポンサーを務める運びとなった。同時に、同チームが本拠地を置くジレット・スタジアムとも複数年契約を締結。両社は協同して、Web3体験の構築を行っていくという。
スポーツとWeb3関連企業の提携は、珍しいことではない。選手たちはユニフォームに関連企業の名前を掲げ、良い広告塔になっている。通常のスポーツ業界だけでなく、eスポーツでは特に顕著だ。Chainは、同社が持つ英知と技術をもとにペイトリオッツを通してスタジアムを訪れる観客にWeb3体験をもたらすことを目指している。
先週のまとめと今後の見通しの考察
ポルカドットのパラチェーンに採用された瞬間から、日本人ユーザーの間ではASTRが注目の的だった。
しかし通貨を手に入れることは容易ではなく、気軽に利用できる国内取引所への上場が待ち望まれていたのだ。それがようやく叶い、26日には多くのファンが日経新聞を買いに走ったことだろう。今後、アスターの取り組むWeb3事業には、ますます注目が集まるだろう。
一方、EUではMiCAの最終草案が提示され、NFTとアルゴリズム型ステーブルコインの規制について一部で波紋を呼んでいる。こちらも今後、見逃せない話題の一つだろう。