米国内では仮想通貨へ追い風、EUはロシアへの追加制裁として「仮想通貨」を対象に

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3月末より価格を盛り返しているビットコインにならって、アルトコインも落ち着きを見せてきている。

先週は多くのアルトコインが下落傾向で終わり、イーサリアムは週の高値43万円台から39万円台まで落ちている。ここから下がらないことを願うばかりだ。

さて今回は、仮想通貨に関する2つの大きなトピックと、注目を集めるDEXのIDOについて紹介していく。

トピック:EUがロシアへの経済制裁を強化、仮想通貨送金を対象へ

EUは8日、ロシアへの追加制裁として仮想通貨送金を対象とすることを発表した。

今回の追加制裁における仮想通貨関連項目は、ウォレットへの送金や仮想通貨サービスの高価格取引などに制限などだ。

仮想通貨がロシアに対する経済制裁の抜け道となる可能性についてこれまで各方面で指摘されてきたが、EUは本格的にこれを実行する形となった。

ロシアによるウクライナ侵攻が長引けば、他国でも同様の対応が増えていくだろう。

一方で米は、この方法ではロシアが制裁回避できないのではなかとの旨を主張している。ブロックチェーンの性質上、取引履歴がオープンとなって追跡可能なことから、ロシアが国家を上げた制裁回避として利用するのは難しいという見解だ。

トピック:FIDCが各銀行に要請、「仮想通貨関連活動の報告を」

FIDC(米連邦預金保険公社)は、各銀行及び金融機関に対して、仮想通貨関連活動や実施予定がある場合は報告するよう要請した。

今回の要請は、安全性などに対するリスクを懸念してのことだ。

FIDCは昨年10月に、仮想通貨に対する明確なルールを設けることに対して意欲を示していた。特に仮想通貨を銀行が保管する際のルールは明確であるべきとの見解である。

この部分でルールをしっかり作り、事前に明確にしておかなければ、仮想通貨関連事業が立ち行かなくなったときに消費者が銀行に殺到するなど混乱が起きることを、今回の要請でも指摘している。

米では各機関が積極的に仮想通貨に関連するルール作りが行われようとしている。大統領令も相まって、米国内での仮想通貨需要は高まっていきそうだ。

トピック:ArthSwapがIDOについて発表、16日よりARSWのセール開始

Astar Networkを基盤とする分散型取引所であるArthSwapがIDOに関する発表を行った。

IDOとは、分散型取引所内で実施されるトークンのセールにあたる。

同発表により、日本時間16日の20時からArthSwapでARSWのセールが開始されることがわかった。ArthSwapで行われるIDOは今回が初めてのため、多くのユーザーの注目を集めている。

第一回IDOに選ばれた対象トークンはARSWで、これは同取引所の独自トークンだ。同セールの大きな特徴は、セール中に価格が変動することはなく固定価格で規定量を販売するという点にある。初回セールの価格設定は0.5ドルとなっている。

現在は無料でマイニングができている状態のため。0.5ドルの価格設定はやや高いのでは?という声も上がっている。しかし、今後も同トークンは使われていくため、需要は高いだろう。

先週のまとめと今後の見通しの考察

ロシアへの追加制裁として、仮想通貨関連サービスの利用停止などEUは本格的に動き始めている。

一方で米は、仮想通貨はロシアの経済制裁回避には使われないとの見解を示している。

EUは一つの前例となったが、今後ロシアの姿勢が変わらない限り同様の追加制裁が広がっていくとみられる。米国内では、仮想通貨関連サービスを健全なものにするために様々な規制が検討されている。

FIDCの動きのように、今後各機関による発表が相次いでいくだろう。

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