ビットコインが上昇した後にもみ合いになっている現状は、過去を踏まえるとアルトコインが上昇する流れとなる。
全体的に上昇が確認されているが、特に顕著なのがイーサリアムとポルカドット(polkadot)だ。今回はその後者の方、polkadotについて主に触れていきたい。
どの通貨がどれほど上がっているのか、新しいニュースはあるのか。また、注目すべき仮想通貨はあるのかどうかをチェックしていこう。
トピック:DeFiであるポルカドット(polkadot)がリップルの時価総額を抜く?
国内ではあまり話題になっていないが、ポルカドット(polkadot)が高騰しており、なんとリップルの時価総額を抜いている。
ポルカドット(polkadot)はこれまでの価格から大きく上昇し、時価総額で4番目に大きい仮想通貨にまでおし上がってきた。
(DOTチャート)
ポルカドット(polkadot)は、イーサリアムと同じような機構を持つ仮想通貨で、イーサリアムと同じく他のブロックチェーンがサイドチェーンとしてネットワークに接続することができることに加えて、毎秒数千のトランザクションを処理する機能を備えており、いわゆる「イーサリアムキラー」と呼ばれる通貨のうち一つである。
「イーサリアムキラー」と呼ばれてきた通貨はいくつも存在するが、ここまで高騰した通貨はポルカドット(polkadot)が初めてだ。
徐々に価格は安定してきているが、今後まだまだ目が離せない通貨のうち一つだ。
トピック:リップルについて、日本金融庁は米国SECとは異なる認識を発表か
リップルコインについて、米国内では懸念や閉め出しが行われている中、日本金融庁は米国SECとは異なる見解を発表しているようだ。
金融庁は13日、「暗号資産リップル(XRP)を証券とは考えていない」とウェブメディアのThe Blockに述べている。また、The Blockによれば「金融庁は、リップルは日本の法律下では証券としての要件を満たしていない」と述べたという。
これは米国証券取引委員会のリップルに対する訴訟とは無関係の話になるのだが、リップルコインという仮想通貨の立ち位置について明確にSECとは見解が異なることを確認することができる発表だ。
リップルが有価証券か否かがSECとリップル・ラボとの一つの論点になっており、イーサリアムやビットコインと異なり、管理母体があることが注目されている。もし仮に有価証券であるという判断が下さればかなり大きな罰金がリップル社に下されることもあり、一時期高騰したリップルコインの価格は大きく下落したまま停滞した状態が続いている。
トピック:GPU大手のNVIDIAがマイニング専用機機能再販について示唆
仮想通貨のマイニングはグラフィックカードが肝だ。 NVIDIAの現時点で最も高い計算能力を誇るRTX3000系の価格が値下がりしないのも、仮想通貨のマイニング業界からの需要が減らないことが起因する。
オンラインゲーミング業界やストリーミング配信業界からも必要とされている引く手数多のグラフィックカード。それらの需要で十分に潤っていた業界では、これまではマイニング事業に関して専用のグラフィックカードを改めて再販するような事を発表することはなかった。マイニング業界があまり大きくなく、あまりビジネスとして成立しないと思われていたようだ。
しかし今回、もし今後マイナーが急増するようであればマイニング専用のグラフィックカードであるCMPの生産ラインを復活させる旨を示唆した。大手のNVIDIAが作成したマイニング専用のグラフィックカードは、前回のCMPが好評であったことから復活を望むマイナーは少なくないはずだ。
もしNVIDIAがグラフィックカードの供給を決めれば、今後さらにマイニング業界は計算速度の向上と共に加熱していくだろう。
先週のまとめと考察
今回のトピックでは触れていないが、イーサリアムの価格上昇が続いていることにも注目したい。日曜日の時点で、イーサリアムの価格は12万円を超えている。もちろん過去最高額である。
前回の記事で触れたが、イーサリアムを移動させるときに発生する移動費、いわゆるガス代が高騰しており、安易にイーサリアムを移動させることができないことが価格の高騰を催していることも挙げられる。 今後この状態が続くのであれば、数多くのトランザクションをすぐに処理することができるポルカドット(polkadot)にさらなる追い風を与えることになるだろう。
ポルカドット(polkadot)とイーサリアムに今週は注目しておきたいところだ。