先週ビットコインが300万円台に回復したことを受けて、アルトコインも追随。好調な動きを見せている。
その中で今回お伝えするのは、アルトコインの王様イーサリアムのレイヤー2ソリューション「zkSync v2」メインネット稼働についてと、国内での動き2点だ。
好調な動きが続けば国内での取引量も回復していくため、年末に向け調子を維持して欲しいところである。
トピック:イーサリアムL2「zkSync v2」、予定通りの稼働スタート
先週紹介した、イーサリアムL2「zkSync v2」は、29日に予定通りメインネットの稼働をスタートさせた。
今回ローンチされたメインネットは、複数段階ある内の「Baby Alpha」というもの。
本段階では、外部路ジェクトやユーザーによる利用はできない。順調に進めば、12月あるいは年初あたりに次段階「Fair Onboarding Alpha」のフェーズへと進むことになる。この段階で初めて、ユーザー利用が実現となる。
なお、ネイティブトークンのエアドロップが話題となり界隈が賑わっていたが、公式よりこれが一時否定されていた。11月上旬に詳細が発表される予定となっている。
トピック:米NASDAQへの上場準備も収益減少のコインチェック
コインチェックが、来年7月に米NASDAQへの上場を計画していることがわかった。
大手国内仮想通貨取引所コインチェックの親会社マネックスグループは28日、2022年3月期第3四半期の決算説明資料をSEC(米証券取引委員会)に提出している。
今回発表された決算資料には、2023年7月2日にNASDAQ上場を予定していることや流れが記載されている。さらに事業範囲の拡大も進めていることが明記されており、メタバース都市「Oasys」についても言及。
一方決算資料によると、コインチェックを含むクリプトアセット事業の営業収益が、前年同期比76.9%の大幅減少となっている。
仮想通貨価格の下落によって取引量が減少し。コインチェックにおけるトレード収益が減少したとのことだが、相当な打撃である。
口座数自体は増加傾向となっているため、今後価格回復が進めば収益回復となっていくだろう。
トピック:ポリゴンMATICが日本初上場、SBI VCトレードで
26日、国内大手仮想通貨取引所SBI VCトレードは、MATIC(ポリゴン)とAVAX(アバランチ)の取り扱いをスタートした。
MATIC自体はすでにbitbankで取扱いされているが、今回上場したコインとは異なる。Bitbankで取り扱われているMATICは、通称wMATICとされ、イーサリアムチェーン上で発行される通貨だ。
今回SBI VCトレードにて取扱いスタートしたMATICは、ポリゴンチェーン上で発行されるネイティブトークン。つまりオリジナルのポリゴンということになる。
ポリゴンはNFTが流行してから非常に需要が高まっている通貨だ。しかし国内取引所では取扱いが少なく、海外取引所を利用するユーザーがほとんどだった。SBI VCトレードに上場したとなれば、ますますNFTが身近になるだろう。
先週のまとめと今後の見通しの考察
イーサリアムレイヤー2が順調にアップデートされていく中、国内でも様々な動きが見られている。
コインチェックのNASDAQ上場については、3月より示唆されていたが、ここへきて計画が明確となった。
さらに、SBI VCトレードでは新たに2種類の通貨が上場。
先週はビットコインの価格回復が進み、アルトコインも好調。このまま順調に進めば、国内取引量も徐々に回復していくだろう。