暴落を見せている仮想通貨市場。
特にイーサリアムはここ最近で見たこともないような相場となっている。
これも引き金となって、NFT市場もやや下火になっている。
そんな中ではあるが、国内で新たなブロックチェーンが誕生した。
今回誕生したSYNCHAINは、ブロックチェーンとNFTが抱える諸課題をクリアする、革新的なチェーンだ。
今回は、ブロックチェーンが抱える課題に触れながらSYNCHAINについて紹介していく。
NFTを支えるブロックチェーンの問題とは何か
ブロックチェーンは、取引履歴などを記録するために用いられるシステムだ。
一度記録されたデータは改ざんが難しいため、正しい取引履歴を残すためにうってつけなのである。
しかし、良い点ばかりの万能なシステムではない。
・セキュリティ問題
・スケーラビリティ問題
・中間者攻撃
・量子コンピュータに対する脆弱性
このようなブロックチェーンが抱える課題解決を目指しながら、NFTが抱える問題もを解消していくために新たなブロックチェーンが発表された。
ブロックチェーン・NFTの課題解決を目指す「SYNCHAIN(シンチェーン)」とは
株式会社ナンバーワンソリューションズは、ブロックチェーン・NFT抱える課題の解決を目指して、新たなブロックチェーンSYNCHAINのアルファ版の開発を発表した。
まず、ブロックチェーンが抱える「量子コンピュータに対する脆弱性」の部分を改善している。
ブロックチェーンは既存の暗号化技術が用いられているが、量子コンピュータが完成すればこれを破られる可能性が高いとして、その脆弱性が問題となっていた。
これに対してSYNCHAINは、量子コンピュータをもってしても破ることができない暗号化技術を導入している。これにより、ブロックチェーンのセキュリティレベルも飛躍的に向上する。
さらに、NFTが抱える諸問題も解消することができる。
NFTはデータに「唯一性」を持たせることができる、とよく言われている。
NFT化したデータはナンバリングされるため唯一無二のものだが、実はいくらでも複製できてしまうデメリットがある。
購入したNFTを複製してしまえば、一見するとどれが本物かパッと判断することは難しい。
この大きな課題を解決することができるのも、SYNCHAINの大きな強みだ。
SYNCHAINで発行したNFTには、クリエイター情報を記録した電子透かしを入れることができる。
この透かしを確認することで、NFTの流通経路やクリエイター情報を確認できる仕組みだ。
この技術を使うと、NFTアートの価値の向上だけでなく、権利関係や契約書面などのデータをもNFT化して有効に活用できるようになる。
SYNCHAINはこれだけでなく、いくつもの革新的な要素を持つ新たな規格のブロックチェーンとなっている。
新たなブロックチェーンによって国内NFTはどうなる?
SYNCHAINの魅力は、電子透かしだけではない。
チェーン自体のスケーラビリティ問題改善、低コストで運用できるシステム。
まさに新時代のブロックチェーンと言えるだろう。
特にNFT分野で躍進するためには、SYNCHAINを基盤とする新たなプラットフォームも必要だが、それ以上に既存のプラットフォームに取り入れられる必要がある。
特に、海外のプラットフォームで採用されれば瞬く間にSYNCHAINの魅力が世界へと広まっていくに違いない。
せっかく誕生した国産チェーンが、このまま健やかに成長していくことを願うばかりだ。
そのためには現行の法体制を早急に見直し、国として支えていただきたい。