今回のビットコインニュースでは、先週1週間のチャートを振り返理、重要なポイントをいくつかピックアップして今後の展望を解説していきたい。
先週のビットコインチャート(9月28日〜10月2日)
これが先週1週間のチャートだ。29日に一度価格が落ちるもその後持ち直しそのまま1週間が終わるかと思いきや、トランプ大統領のコロナウイルス陽性発表、さらにそこにダメおしをかけるかのようにBitMEX騒動が起こり価格は大きく下落してその後は価格を維持する形となっている。
主な出来事1:トランプ大統領の新型コロナウイルス陽性発表
このチャートをみてもらうと分かるように、先週1週間で最も大きな動きは10月2日の下落だろう。まずはこの下落の原因から考えていこう。まず1番に考えられるのはアメリカ大統領トランプ氏の新型コロナウイルス陽性の発表だ。
トランプ氏が新型コロナウイルスになったことで一気に売りの動きが強くなったという見方だが、これはほぼ間違いない動きだろう。
主な出来事2:BitMEX騒動
トランプ大統領の報道以外にも注目すべきニュースがある。
それがBitMEX騒動である。日本時間2日深夜2時、米司法省と米商品先物取引委員会がBitMEXのCEOであるアーサー・ヘイズを米国法逃れとして告発したことが大きな騒動となったのだ。
この騒動によって合計4万1838BTC(約468億円)が出金されることになった。
大手取引所のBitMEXでおきた騒動だけあって、多くの投資家はこの問題が長期化するとして一旦精算する動きになったと言える。
トランプ大統領の新型コロナウイルス陽性発表とBitMEX騒動これらのニュースが重なったのが10月2日であり、ここまで大きく価格を落としたということが今回の下落で言えるだろう。
先週のまとめと今後の見通しの考察
先週はトランプ大統領の新型コロナウイルス発表とBitMEX騒動などのあまりにも大きい事態によって相場が大きく荒れてしまった印象だ。最終的に、9月のビットコイン下落率は7%と3月に次ぐ下落率だった。今後もしばらく下落の流れは続きそうな状態だが、トランプ氏の感染報道による一時的な市場の乱れによる下落は、氏が快復すれば、再び上昇に転じると見られる。
また、間近に控えた大統領選挙も価格に対するポジティブな要因の1つだ。
現在はバイデン氏優勢という見方が多勢で、先行きを楽観的にとらえる人が増えれば価格は上がっていくとも考えられる。大統領選挙による世界情勢の転換、その期待感とビットコイン価格の相関もぜひチェックしておきたいところだ。